福大大濠に明成の壁 決勝対決3連敗2冠の夢散る 高校バスケットウインターカップ

【福岡大大濠-明成】明成に敗れ肩を落とす福岡大大濠の選手たち
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追い上げに盛り上がる福岡大大濠の応援席
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 福岡大大濠、高校2冠ならず-。バスケットボールの全国高校選手権(ウインターカップ)は29日、東京体育館で男子の決勝と3位決定戦があり、決勝は全国高校総体王者の福岡大大濠が72-79で明成(宮城)に敗れ、同校31年ぶりの高校2冠を逃した。最大22点差をつけられる苦しい展開から第4クオーター(Q)に一時3点差まで詰め寄ったが、最後は突き放された。今夏の全国総体決勝は61-60で明成に競り勝ったが、ウインターカップ決勝では3連敗となった。3位決定戦は福岡第一が帝京長岡(新潟)に58-69で敗れた。男子ベストファイブには福岡大大濠の中田嵩基(2年)、福岡第一のバムアンゲイ・ジョナサン(3年)らが選ばれた。

 ライバルの歓喜の輪の横で肩を落とし、悔しさをかみしめた。福岡大大濠が今夏の全国高校総体決勝では1点差で競り勝った明成に惜敗。片峯聡太監督は「選手たちはよくやった。私の指導力不足に尽きる」と教え子を懸命にかばった。

 前半を終えて16点を追う展開。第3Q途中には最大22点差となったが、ここから19歳以下日本代表の中田らが4連続で3点シュートを成功。第4Qは一時3点差に詰め寄り、明成の佐藤監督に「逆転(負け)も覚悟した」と冷や汗をかかせた。

 全国高校総体王者の猛反撃に客席から大歓声が起きたが、リードは一度も奪えずに最後は突き放され、6本の3点シュートを決めるなどチーム最多の19得点を挙げ、ベストファイブにも選ばれた中田は「一気に攻めたてる場面で一段落してしまった」と悔やんだ。

 1993年に2度目の優勝を飾った後、決勝に5度も進出しながらあと1勝が遠い。明成には2013、14年、今回と3連敗。3点シュートへの対応やゴール下でのディフェンスの甘さ、インサイドに切り込めなかった攻撃の迫力不足も浮き彫りになった。

 3年前の“忘れ物”をつかめなかった片峯監督は「集中力、基本プレー、精神面を鍛錬してまた(決勝に)戻ってくる」と誓った。永野聖汰主将(3年)は「受けに回りすぎた。後輩にこの悔しさを晴らしてもらいたい」と雪辱を託した。

 新チームの中心となる中田は「3年生が築いてくれた土台を生かして、自分が引っ張っていく」と力を込めた。先輩たちの涙も胸に刻み、日本一奪取の戦いが再びスタートする。 (大窪正一)

 井上宗一郎(3年)「(2メートルの長身を生かしてインサイドで)自分の役割を果たして流れをつくりたかったが…。目標は日本代表。次のステージで頑張りたい」

 横地聖真(1年)「(チーム2位の16点を挙げ)1対1で積極的にいけた。大濠に入って成長できた。来年こそ勝ちたい」

■父母ら200人が声援

 福岡大大濠の選手の父母やOB、学校関係者ら約200人もスタンドで声をからした。序盤からリードを許す苦しい展開が続いたが、第3Q途中からの猛反撃には何度も大歓声が起きた。チームをまとめた永野主将の母恵子さんは「最後は巻き返せると思ったんですけど…。この経験を次の糧にしてほしい」と終盤の粘りをたたえた。相良浩文校長は「大会を通じて粘りがあり、学校のみんなに勇気を与えた立派な戦いだった。来年も楽しみにしたい」と話した。

=2017/12/30付 西日本スポーツ=

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