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最強タッグで内村V7だ 世界体操来月2日開幕 小学生時代から交友の佐藤氏にコーチ要請

映像で技の確認をする内村(手前)と佐藤コーチ
映像で技の確認をする内村(手前)と佐藤コーチ
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 10月2日に開幕する体操の世界選手権(カナダ・モントリオール)で、昨年末にコナミスポーツクラブを退社して日本体操界初のプロ選手となった内村航平(28)=リンガーハット、長崎県諫早市出身=が前人未到の個人総合7連覇に挑む。絶対王者の支えが自ら頼んで就任要請した1学年下の佐藤寛朗コーチ(28)の存在。小学生時代から交友がある“最強タッグ”で「プロ内村」が世界戦デビューを飾る。初の世界切符をつかんだ福岡大出身の安里圭亮(24)=相好ク=は、内村が「謎めいたキャラ」と注目する期待の新星。跳馬のスペシャリストとして初出場初メダルを狙う。

 体操界の「先駆者」として「注目される1年。変わらない演技を見せる」と誓った内村は、4月に全日本選手権個人総合10連覇、5月にNHK杯9連覇を飾った。プロ1年目の締めくくりが「楽しみしかない」と心待ちにする世界選手権だ。

 満身創痍(そうい)の体で個人総合2連覇を飾った昨夏のリオデジャネイロ五輪以来の国際大会。環境の変化に加え、採点ルールも改正された。世代交代の波も押し寄せるが「ミスしないことが勝つ最低条件。これまでの経験を生かして戦う」。王者の言葉には余裕を感じさせる。

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 自信の源が1月から佐藤コーチと歩み始めた二人三脚の手応えだ。出会いは小学生時代。当時佐藤コーチが所属した東京・朝日生命クラブの合宿に内村が長崎から参加。すぐに「こうへい」「ひろ(寛朗)」と呼び合う仲になった。

 佐藤コーチは24歳で現役引退。オーストラリア代表を目指した塚原直也氏のサポート役などで同国に移った。リオ五輪から帰国直後、内村は同コーチに電話をかけた。「プロになろうと思っている。コーチになってほしい」。体操界の最高峰に立つ内村にとって、指導役より何でも言い合える精神面のサポート役が重要だった。戸惑う同コーチを「おまえしかいない」と口説き落とし「金メダリストと思わないで意見してくれ」と求めた。

 練習メニューは2人で話し合って決める。言い争いはまるでないという。練習のない日も「この技を今度やろうか」などLINE(ライン)で頻繁にやりとり。今季から鉄棒を支えるワイヤを緩めて体の負担を減らしたのは同コーチの意見だ。「航平さんの思いをどう実現させるかを考えている」という同コーチを、内村は「彼がいるから今年結果を出せた。後輩というより“同志”」と高く評価する。

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 技の難度を上げた2日の試技会は鉄棒で落下するなど演技構成は模索中。「体力がついてくれば完成度は上がる」と焦りはない。「リオ以上の演技は無理と思っていたが、まだいけそうな感じがする。可能性は無限。強い体を死ぬ気でつくることを新しい目標にした」。V7なら国内外大会で個人総合41連勝。“最強タッグ”の成果を示す。 (大窪正一)

=2017/09/13付 西日本スポーツ=

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