全日本大学サッカー 福大3大会ぶり8強 GK永石 神の手

【大体大‐福岡大】前半、ゴール前でボールをクリアする福岡大・永石
【大体大‐福岡大】前半、ゴール前でボールをクリアする福岡大・永石
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 サッカーの第66回全日本大学選手権は16日、東京都八王子市の上柚木公園陸上競技場などで2回戦8試合があり、九州王者の福岡大(九州1)は大体大(関西2)に2-1で競り勝った。J1セレッソ大阪入りが内定しているGK永石拓海(4年)がスーパーセーブを連発して3大会ぶりの8強に導いた。J2福岡入りする木戸皓貴(同)=東福岡高出身=擁する明大(関東4)は関大(関西4)に0-1で敗れた。鹿屋体大(九州2)はびわこ成蹊スポーツ大(関西1)に0-1で惜敗し、九産大(九州3)は順大(関東2)に1-4で逆転負けを喫して姿を消した。

■井上決勝弾

 守護神のゴッドハンドがチームを救った。福岡大が2-1のリードのまま逃げ切りを図ったロスタイム。大体大の最後の猛攻に耐えきれず、ゴール正面でFKを与えてしまう絶体絶命のピンチで、191センチの大型GK永石が立ちはだかった。

 直接ゴールを狙った相手のシュートは、壁の脇を抜けて枠へと一直線。悲鳴と歓喜が交錯した瞬間、横っ跳びした永石が伸ばした右手だけではじき出した。「蹴った瞬間のボールの軌道は壁で見えなかったが本能で反応できた」と胸を張った。

 直後にも再びシュートを枠内に打ち込まれたがゴールは割らせない。チームを3大会ぶりの8強に導くスーパーセーブを連発。乾真寛監督は「神の手ですよ! 反応できたのは永石だから。守るべき人が守ってくれた」と興奮冷めやらぬ口調で絶賛した。

 チームは九州リーグ22試合で12チーム中最少の14失点。堅守が九州王者となった原動力だが、その中心が1年夏から正GKに君臨する永石だ。恵まれた体格に判断や反応、キック力も一級品。世界の名GKを映像で研究するなど努力も怠らない。

 乾監督が「人間性も素晴らしい。東京五輪にはオーバーエージ枠で選ばれるはずだ」とたたえる21歳。最後のとりでとして仲間を見渡し「このチームでプレーするのが今最高に楽しい」と今大会でのチーム全体の成長を頼もしく感じている。

 大体大は8月のユニバーシアードでも活躍した188センチの長身DF菊池などフィジカルの強いチームだったが、接点で負けなかった。前半22分の先制点は相手に重圧をかけ、PKを呼び込んだ。後半13分の決勝点は途中出場のFW井上健太(1年)がスペースをうまく突いた。チームは今大会2試合で計6得点。永石の存在感が伸び伸びとした攻撃陣のプレーも引き出している。

 18日の準々決勝は4人のJクラブ内定選手を擁するタレント軍団の流通経大(関東3)と対戦する。自らもセレッソ入りが内定している永石は「自分がゼロに抑えれば負けない。次も食ってやりますよ」。不敵な笑みを浮かべた。 (大窪正一)

=2017/12/17付 西日本スポーツ=

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