第80回選抜高校野球 / 西日本スポーツ
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鹿工に「笑顔」 華陵に「情熱」 球児に心の伝道師
●両校監督の後輩田口さんが指導 合言葉、ピンチ救う
選抜高校野球大会に初出場し、ともに初戦突破した鹿児島工(鹿児島)と華陵(山口)には、両校の監督が頼りにする助っ人がいる。「大舞台はリラックスの気持ちが良い結果を生む」とのスポーツ理論を説く、鹿児島市出身の高校教諭、田口耕二さん(47)=大阪府。ベスト8まであと1勝の両チームに、田口さんは「さらに旋風を起こしてほしい」とエールを送る。
「今日はリラックス7割、集中3割。明日は集中を7割に切り替えよう」。延長15回を戦った平安(京都)戦から一夜明けた29日、鹿(ろっ)工(こう)ナインに田口さんは練習場で語り掛けた。
田口さんにとって、鹿工の中迫俊明監督(48)は鹿児島玉龍高時代の、華陵の大浪定之監督(48)は日本体育大時代の、それぞれ1年先輩。同じ野球部で白球を追った。
「両先輩の役に立ちたい」。両校の出場がほぼ決まった1月、鹿児島と山口を相次ぎ訪問。開幕後も、宿舎や練習場で両校ナインに大舞台での気持ちの重要性を説く。
その1つが、試合で心を落ち着かせる「秘密の合言葉」。それぞれ両校の頭文字に、「笑顔」や「情熱」の英語を付けた造語を伝授した。初戦で鹿工ナインは「RKスマイル」と、華陵ナインは「KRパッション」と全員で声を合わせ、空に指を掲げた。「両校とも、このポーズでピンチをしのいだ」と田口さん。
メンタルトレーニングの重要性を感じた高校を卒業後、日体大でスポーツ心理学を専攻し、指導者の道に。大阪府の高校では約20年間、野球部監督を務め、実戦を踏まえた指導書も書いた。
今大会、九州・山口勢で残るは両校のみ。中迫監督は「大舞台では技術と体力に加え、気持ちが大切。選手たちにも頼りになる存在です」。きずなに支えられ、両校はベスト8入りに挑む。
=2008/03/30付 西日本新聞朝刊=

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