第80回選抜高校野球 / 西日本スポーツ
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球児たちに春便り センバツ36校決まる
3月22日に開幕する第80回選抜高校野球大会(甲子園)の選考委員会(委員長=脇村春夫・日本高野連会長)が25日、大阪市の毎日新聞大阪本社で開かれ、前回優勝校の常葉学園菊川(静岡)や2年ぶりの春制覇を狙う横浜(神奈川)など出場36校が決まった。
九州・沖縄・山口の郷土勢からは昨秋の九州地区大会を制した明豊(大分)や、第71回大会を制した沖縄尚学(沖縄)、一昨年夏の全国高校選手権ベスト4の鹿児島工(鹿児島)、城北(熊本)、第35回大会優勝校で29年ぶり出場の下関商(山口)が一般選考で選出。21世紀枠からは、青少年赤十字モデル校の指定を受け、部員がボランティア活動をしている華陵(同)が選ばれ、春夏通じて初出場を決めた。
21世紀枠には安房(千葉)と成章(愛知)も選出。守備力重視の希望枠は一関学院(岩手)が2度目の同枠出場を決めた。初出場は9校。組み合わせ抽選会は3月14日。
●九州は4強すんなり
九州地区は、昨秋の九州大会で各県優勝校が4強となったことや、それ以外の敗退校との間に力の差があったことからすんなりと決定した。
九州大会で優勝した明豊がまず選出された。圧倒的な打力に加え中心打者でもある右腕・今宮と、2番手の左腕・野口も成長しており文句なしのトップ評価だった。
準優勝の沖縄尚学は、主戦・東浜が九州大会4試合で24イニングを5失点と安定していたほか、足も絡めて得点を挙げる打線が注目された。
鹿児島工は140キロを超す速球を持つ右腕・内村を高く評価。城北も制球力のある右腕・村方を中心にした好チームとの声が多かった。
中国地区では、中国大会優勝の下関商が最初に選出された。島田、浜崎の本格派右腕を軸にした守りのチームとしての評価が高かった。
21世紀枠では、ボランティア活動をしている華陵が選出された。
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●明豊 猛打で狙うは全国制覇
春は初出場となる吉報に、明豊ナインは喜びをかみしめた。「子どもたちの気持ちが通じてよかった。新しい責任ができたが、心を一つに頑張る」。大悟法久志監督は何度もうなずいた。
昨秋の九州地区大会を制したことで、センバツ出場は確実視されていた。ところが、昨年12月に1年生部員の喫煙が発覚。日本高野連から「厳重注意」の処分を受けた。出場できるかどうかの不安は、最後の最後まで消えなかったという。
「高校野球の2本柱であるプレーと人間教育。それを怠っていた」と、大悟法監督は猛省。55人の部員も野球部恒例の別府市内の清掃活動を、今年の始動日だった今月7日に実施した。反省の気持ちを行動で示し、選手だけのミーティングも頻繁に開いた。
九州大会と明治神宮大会の計6試合で58得点。看板の猛打に加え、課題の守備力がアップすれば上位進出も夢ではない。「自分たちの力を試したい。目標は全国制覇」と主将の金沢徹も意欲満々。乗せると手がつけられない力を、晴れ舞台で見せつける。
(西口憲一)
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●城北 “持ち味”は粘りと守り
11年ぶりのセンバツ切符。城北の末次敬典監督は「自分たちがやってきたことに間違いはなかった」と笑みを浮かべた。
九州大会では2試合連続サヨナラ勝ちでベスト4に進出した。「秋からあきらめず、粘りある野球ができるようになった。それを晴れの舞台でも発揮したい」。末次監督は甲子園でも普段着野球で臨む覚悟を示した。
チームはエースで4番の村方友哉を中心に守り抜く野球が持ち味。村方は九州大会では3試合に登板。30イニング、414球を1人で投げ抜いたタフネス右腕だ。
ストレートの球速アップを目標に掲げ、昨秋から1日8キロ近く走り込み、下半身を強化。体重も3キロ増え74キロとなり「ストレートは速くなっていると思う」と、甲子園でMAX141キロの更新に自信をみなぎらせた。
センバツには過去、2回出場しているが通算2敗。それだけに今チームは「甲子園で校歌」を合言葉に練習に取り組んできた。村方は胸を張った。「打たせて打ち取る投球で、できるだけ多く校歌を歌いたい」。大黒柱が悲願の春1勝へ導く。 (田中 耕)
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●鹿児島工 06年夏の4強超え誓う
目標は2年前の結果を超えることだ。初のセンバツ出場を決めた鹿児島工が、さらなる高みに挑戦する。2006年に初出場した夏の甲子園ではベスト4に進出。田代涼主将は「自分たちも全力を出し切って、先輩の成績を超えたい」と気合を入れた。
昨年10月の九州大会ではベスト4に進出。準々決勝・沖学園戦で1失点完投と好投したエース内村尚弘が、初のセンバツ切符をつかんだ原動力だった。2年前は1年生だったが、センターで出場。甲子園で16打数6安打、打率・375の好成績を残した。「あの時とは見える景色が違うだろうけど、楽しみです。先輩が伝えてくれたことを生かし、ベスト4を超えたい」と意気込んだ。
昨年12月30日には同校出身の川崎(ソフトバンク)が母校を訪れて練習。日本代表の一員として北京五輪切符を獲得した先輩の激励を受け、選手たちも気持ちを新たにした。中迫俊明監督は「川崎選手が五輪切符をつかんでくれたので、私たちも好結果で続きたい」と口元を引き締め、大舞台での活躍を誓った。
(松田達也)
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●沖縄尚学 監督はセンバツV投手
3年ぶりに出場する沖縄尚学の比嘉公也監督は、沖縄県勢初の全国制覇を遂げた第71回大会の優勝投手。26歳の青年監督は「選手が伸び伸びと力を出せるように経験を伝えたい」と力を込めた。
2006年6月に監督となり、昨秋の九州大会で準優勝。高校時代に金城孝夫監督(現長崎日大監督)から教わった基礎練習を徹底してきた。
自ら立ったマウンドには、今秋のドラフト候補で本格派右腕の東浜巨(ひがしはま・なお)を送る。東浜は「強気の投球を見せたい」と意気込んだ。
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●21世紀枠 華陵 実力折り紙付き
開校21年目で悲願を果たした華陵の部員51人は、「よっしゃー」と叫びながら一斉に帽子を放り投げた。1999年夏の甲子園で久賀(山口)を率いた大浪定之監督が2000年に就任し、着実に力をつけてきた。昨秋の山口県大会決勝では中国地区大会王者の下関商を2-1で破り、優勝。21世紀枠ながら、実力も文句なしだ。弘田大祐主将は「歴代先輩の積み重ねがあってこその出場。全力プレーで一つでも多く勝つ」と宣言した。
=2008/01/26付 西日本新聞朝刊=

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