第80回選抜高校野球 / 西日本スポーツ
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再試合 鹿工1点に泣く “代役”石堂 唯一のピンチで失点
▽3回戦(第1試合)
鹿児島工(鹿児島) 000000000=0
平 安(京 都) 00010000 =1
延長15回引き分けで再試合となった鹿児島工と平安が対戦。鹿児島工はエース内村に代わり石堂が先発。平安打線に4安打しか許さなかったが、4回二死から右越え三塁打、中前適時打と連打され失った1点が決勝点となった。
鹿児島工打線は4、5、6回に好機をつくり安打数も6で平安の4を上回ったが、あと1本が出ず8強入りを逃した。
●ベスト8の夢 消える
ともにゼロ行進で迎えた4回。今大会初登板の石堂達也(3年)は平安の中軸2人を内野ゴロに打ち取った。快調なテンポ。次打者はライトへの飛球に仕留めた、かに見えた。しかし、この試合右翼に入った内村尚弘(3年)はグラブに当てながら落球。三塁打にしてしまった。
それまでは真っすぐを見せ球に、カーブやスライダーを丁寧に投げ込んでいた石堂のリズムが乱れる。ストライクを取りにいったストレートを、続く河野に中前にはじき返された。「間を空けて投げたらよかったかな」。石堂が得点圏に背負った場面は一度だけ。両チーム合わせて唯一の得点はこうして刻まれた。
延長15回の引き分けから中1日挟んでの再試合。194球を投げ抜いた内村のひじは悲鳴を上げていた。「夏を考えれば無理はできない」。前夜、中迫俊明監督は内村に対し、石堂の先発を告げた。1年の夏は中堅手として甲子園でプレーしている内村だが、昨秋以降はエース。投球に専念し外野の守備練習が十分にできていなかった。そこにほころびが生じた。
「投げたかったが、投げる自信がなかった。僕のミスで点を取られ、申し訳ない」。内村が唇をかみしめる。「向こうは一度のチャンスを生かし、こっちは取れなかった」。中迫監督がうめいた。ベスト8の夢は、一瞬のスキを逃さない古豪の前に打ち砕かれた。 (西口憲一)
=2008/03/31付 西日本新聞朝刊=

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