清峰ナイン 大舞台で最高プレー 「長崎の悲願」つかんだ 応援団600人喜び爆発 決勝戦
紫紺の優勝旗を手にしたのは清峰(長崎)だった-。2日の第81回選抜高校野球大会決勝戦。清峰は花巻東(岩手)との息詰まる投手戦を1-0で制して初優勝。長崎県勢としても春夏通じて初めての甲子園の栄冠をものにした。アルプス席の応援団は歓喜し、ナインの奮闘をたたえた。
清峰は1回表、屋久貴博主将が花巻東の菊池雄星投手から早々と初安打し、スタンドは「これはいけるぞ」と手応えを感じていた。しかし、その後は二塁、三塁にたびたび走者を進めたものの、本塁が遠かった。
待望の先制点は7回表のツーアウトからだった。橋本洋俊選手が左中間を深々と破る適時2塁打を放ち、一走の嶋崎幸平選手が一挙に生還した。応援団は跳び上がって喜び、野球部員の山本裕一郎君(2年)は「やった。このまま逃げ切りたい」と興奮していた。
一方、守っては、試合前に「絶対に優勝する」と語っていたエースの今村猛投手が、走者を背負いながらも後続を抑える投球。再三訪れたピンチも切り抜けて完封した。
応援団は、生徒ら学校関係者約200人に加え、この日、地元の長崎県佐々町から住民約400人が夜間バス10台で約11時間かけて甲子園球場に到着。
試合終了の瞬間、清峰カラーのアルプス席の応援団からは「優勝をありがとう」と、大きな歓声が何度も上がった。
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●「ありがとう」地元興奮
「やったー」「ありがとう」。清峰の優勝が決まった瞬間、長崎県佐々町の同高体育館で応援していた生徒や町民約130人は喜びを爆発させ、会場は歓声と笑顔と涙に包まれた。
清峰高は体育館に大型スクリーンを用意し、町民にも開放。この日は午前中が新1年生の登校日となっており、そのまま応援に加わった新入生たちもメガホンを手に、懸命に声援を送った。
野球部入部を希望している新1年生の江川郁希(ふみき)さん(15)は序盤、ピンチとチャンスが交互に訪れる展開に「決勝なので先輩たちも少し緊張しているのかな」と心配そう。今村猛投手が最後のバッターを仕留めると「絶対に優勝してくれると思っていました。先輩たちは本当にすごい」と感激していた。
ベンチ入りしている3年生岩田翔平選手の弟で、自身も野球部に入る予定という大輔さん(15)は「自分も早く甲子園でプレーしたい」と声を弾ませた。
同町役場では、午前中から優勝を祝う懸垂幕を準備。関耕二町長は朝礼で「今日だけは、業務に支障がない程度で、テレビ観戦し応援してください」と呼び掛け、職員たちも選手のプレーを見守っていた。
【写真上】1回表、先頭打者屋久選手の左前打に沸く清峰の応援団=2日午後0時半すぎ、甲子園球場
【写真下】清峰ナインに声援を送る生徒たち=2日午後1時ごろ、長崎県佐々町の清峰高体育館
=2009/04/02付 西日本新聞夕刊=

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