西日本新聞

鹿実 健闘実らず惜敗 スタンド拍手「夏へ」

2011年04月02日 00:41
ゲームセットまで声をからして応援し続けた鹿児島実の応援団
ゲームセットまで声をからして応援し続けた鹿児島実の応援団
 夏に向けて大きな手応えを感じさせた-。1日の第83回選抜高校野球大会準々決勝。鹿児島実は東海大相模(神奈川)に0-2で惜敗し、15年ぶりの4強入りは逃したとはいえ、健闘が光った。スタンドの応援団も「前を向け」「甲子園に連れてきてくれてありがとう」と選手たちに惜しみない拍手を送った。

 初回表、鹿児島実のナインが守備に就くと、応援団も「きばれ」と書かれたプラカードを左右に揺らして気合の入った声を響かせた。

 野田昇吾投手は三者凡退で幸先の良いスタート。その裏の攻撃も、1番の平山大海選手が中前打を放ち、犠打も絡めて2死三塁の好機をつくるなど、球場を沸かせた。

 だが、試合の主導権は東海大相模が握る。二回表1死一、三塁、どうしたのか、野田投手は投球する際にバランスを崩してボーク。不運な形で先制点を失った。スタンドで野球部員の下山福太朗君は「まだ1点。打線がチャンスを生かせ」と懸命に声をからした。

 走者は出るが、いつものような鹿児島実らしい打線のつながりが見られない。「あと1本が出ない。野田君の辛抱強さに期待したい」と野球部保護者会の平山幸海会長(45)は願った。

 七回表、1死満塁のピンチ。応援団から「ふんばれー」の声援が大きくなる。相手の犠飛で1点を追加されるも、丸山哲弘中堅手が痛烈なライナーを好捕し、さらなる失点を防いだ。丸山選手の母真理子さん(43)は「捕ってくれると信じていた。これからの攻撃に懸けたい」と祈る。

 2点を追う九回裏、スタンドは「あきらめないよー」「みんなで取るよー」と大声援。しかし、東海大相模のエースを攻略できず、試合終了のサイレンが鳴った。

 鹿児島実OBの神田橋登さん(73)は「残念のひと言。夏に向けて頑張ってもらいたい」。豊住康太主将の父雄二さん(42)は「息子には引き続きチームを引っ張っていってほしい。本番は夏です」と期待し、球場を後にした。

=2011/04/02付 西日本新聞朝刊=
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