富島旋風を初出場聖地でも起こす 5人から始まった浜田監督の5年間結実

初の甲子園出場を喜ぶ富島の選手たち
初の甲子園出場を喜ぶ富島の選手たち
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 春夏通じて初出場の甲子園で「富島旋風」を起こす。エースの黒木将胤(2年)は「目標は一戦必勝。九州代表に恥じないプレーをしないといけない」と誓った。大会初勝利から準優勝まで駆け上がった昨秋の九州大会の快進撃を再現する。

 2008年夏に宮崎商を甲子園に導いた浜田登監督(50)は、出場決定に「不思議な感覚」と笑った。13年春の着任当初の部員は5人。廃部寸前の状態から約6万1000人の日向市民の支援も得て、1948年創部のチームを強化してきた。

■アルバイトで遠征費

 同市の野球関係者に有力選手の情報提供を受け、市内の企業からは打撃マシンやバットの寄付を受けた。年末年始は部員たちが市内などでアルバイトをして用具代や遠征費を稼ぐ。同市からは89年夏の日向以来の甲子園に地元も沸いている。

 「親への感謝を忘れないための取り組みが、結果的に地域の方から応援してもらえるきっかけになった」。浜田監督が感謝すると、中川大輝主将(2年)も「地域の方に支えられていることに感謝しながらプレーしたい」と力を込めた。

■ひと冬越え走力向上

 具体的な「数字」を目標に掲げた練習も、チーム力アップの大きな理由だ。例えば、本塁から一塁への到達タイムは、浜田監督が「甲子園に出る選手の平均タイム」という4秒3に設定。一冬を越え、ほとんどの選手が目標をクリアした。

 延岡学園も出場が決まり、宮崎県勢の選抜ダブル出場は52年ぶりとなった。成長を続けるナインの先頭に立つ中川主将は「(選抜では)チームとして戦いたい」と誓った。 (向吉三郎)

 ◆富島高校 1916年、東臼杵郡立農業学校として創立した県立校。48年に現校名。商業科など5学科。甲子園出場は春夏通じて初。主な卒業生にリオデジャネイロ五輪重量挙げ男子56キロ級日本代表の高尾宏明(自衛隊)。生徒数は全日制と定時制合計で618人(女子443人)。宮崎県日向市鶴町3の1の43。馬場隆校長。

=2018/01/27付 西日本スポーツ=

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