J1長崎 新戦力の武蔵キャンプ初GOAL 高木監督「2桁」期待

磐田との練習試合で落ち着いてゴールを決める長崎の鈴木(右)
磐田との練習試合で落ち着いてゴールを決める長崎の鈴木(右)
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 今季からJ1で戦うV・ファーレン長崎が8日、鹿児島県内で行っていたキャンプを打ち上げた。最終日は昨季J1で6位の磐田と鹿児島市の鴨池補助競技場でトレーニングマッチ(45分×4本)を行って4-4で引き分けた。2本目に新潟(今季からJ2)から移籍した新戦力のFW鈴木武蔵(23)が今キャンプ初ゴールを決め、ストライカーとして大きな飛躍を期待する高木琢也監督(50)をうならせた。

■新天地で“脱皮”

 「長崎の武蔵」が華麗に決めた。3-0で1本目を終え、昨季のチーム得点王のFWファンマに代わってピッチに入った2本目の19分。FW沢田崇からパスをもらうと、巧みなループシュートでゴール右隅へ。移籍後、チームにもたらす初めての得点になった。

 高木監督がチームに求めてきた「連動性」を体現するシーンでもあった。「沢田さんがボールを持ったとき、(相手DFの)背後にスペースがあったので、そこへ走り込んでいった」。持ち前のスピードに、自らに課す「ゴール前での落ち着き」を加味した価値ある1点だった。

 かつて日本代表で共に戦い、現在は磐田を指揮する名波浩監督が「分析力があり、日本で唯一の緻密なFW」と評する高木監督が求めているのは、メンタルの強さ。鈴木がJ1通算7ゴールにとどまる要因を、指揮官は見抜いている。

 「技術はあるが、GKとの駆け引きができていなかった。ガチガチになるんじゃなく、リラックスしてやれるかどうか」。キャンプ中は11番を任せたFWをマンツーマンで指導し、長崎での“脱皮”に注力してきた。この日のゴールはその“脱皮”への大きな一歩だ。

 「彼が2桁取ってくれれば、チームとして結果を出した証拠にもなる」と高木監督は希望を託す。昨季のファンマのゴール数は11。鈴木が目指す数字は同じだ。「背番号ぐらいゴールを決めたい」。エース級の大暴れへ、力強く誓いを立てた。 (安部裕視)

 ◆鈴木武蔵(すずき・むさし)1994年2月11日生まれ。ジャマイカ出身。韮川西小サッカースポーツ少年団、FCおおたジュニアユース、桐生第一高を経て新潟入り。昨季途中から期限付き移籍したJ2松本でプレー。長崎には完全移籍で加入。J1通算97試合に出場して7得点。185センチ、75キロ。背番号11。

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■「攻守でもっと正確性を」高木監督 キャンプ打ち上げ

 磐田とのトレーニングマッチでキャンプを締めくくり、長崎の高木監督は「集中してやれる期間は終わった。自分たちのスタイルを追求していかなければ。全体を通してもっと(レベルを)上げていきたい」と強調。J1開幕までの残り2週間で仕上げにかかる。

 磐田とは鈴木のゴールで4-0とリードした後に4失点。「テンポよくボールを動かし、連動するいい形も見られた」と評した一方で「リードしている状況での戦い方など、攻撃にも守備にももっと正確性が必要」と注文を付けた。

 選手の出入りの激しいオフを繰り返してきたが、今回は主力がそろってチームに残った。求める「チームスタイル」を継続してつくり上げるのに大きな利点だ。J1で競う名波監督は現時点の長崎を「非常にオートマチックで、組織的なサッカー。緻密な高木さんらしい」と評した。

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■「チームに落ち着きが出る」 徳永加入で高杉主将

 長崎主将のDF高杉は「チームとして手応えがある」とキャンプを振り返った。主力の多くが残ったことに「スタートの一つ先からやりたいことができている」とメリットを挙げ、J1を長く経験してきた新加入のベテランDF徳永のプレーには「J1経験のない選手が多い中で1対1の強さを見せてくれると、チームにも落ち着きが出る」と敬意を込めた。この日は2本目まで高杉がバックラインの中央に入り、右に徳永、左に田上。今季も3バックが基本となりそうだ。

=2018/02/09付 西日本スポーツ=

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