会社案内
研修制度
会社案内>>研修制度>>研修報告

断食による心技体改造

編集局文化部  塚崎 謙太郎
断食による心技体改造

 16日間で、体重6キロ、ウエスト12センチ減。そして本約50冊を読破。
 それが、日本最古の奈良県生駒市の静養院断食療養所で過ごした、16日間の断食プログラムの成果である。研修のテーマを「断食による心技体の改造」に決めたのは、これからあと10年、最前線で記者として闘える頭と体をあらためて研ぎ澄まし、鍛え直そうと考えたからである。
 もっと精神力を強くしたい、もっと知識と知恵をもちたい、そして中年の体形へと醜く変化した自らの体を改造したい。そのために、三週間という貴重な研修期間を、旅行のようなものでお茶をにごすのではなく、ストイックに心身を鍛えることを考えた。そこで選んだのが「断食」である。
 16日間の断食プログラムでは、3日目から7日間の断食を行った。何も食べず、水を1日2リットル以上飲むという日々である。歩けないほどに弱るのではないかと想像していたが、以外にも人は水だけでもなかなか元気に過ごせるものである。7日間の水暮らしを終えると、おかゆを食べて、体を徐々に慣らしていくのである。段ボール2箱分の本も、太宰治から吉田修一、丸山豊、ガリシア・マルケスら古典から最新刊まで、小説を中心にさまざまなジャンルの本を1日に1-4冊読んだ。
 ここに集う人々は、単にダイエットのため、という人は少なかった。摂食障害、アルコール中毒、うつ病、花粉症、過食症、ひきこもり…。体や心に深刻な悩みを抱えている人たちが、体と頭をからっぽにするために断食を選んでいた。
 断食を7日間もやれば、臓器がゼロ歳の状態にもどるのだという。腹八分で、暴飲暴食を避け、アルコールを減らせば、生まれ変わった体でこれからの人生を健康に過ごしていけるのだといわれた。
 断食前と断食後で何が違うかといえば、「軽く」なった。それは単純に体重ということだけではなく、内臓も含めて肉体と魂が軽くなった気がする。余分なものが取れたということだろうか。実に有意義な研修だった。50冊の読破は、今後の仕事に生きてくるだろう。

(2007年3月5日~20日)