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【推し遺産⑥】漱石と宮崎駿監督を魅了

-推薦人 草枕交流館・小山芳弘さん(65)-
漱石と宮崎駿監督を魅了

夏目漱石が宿泊した前田家別邸。
小説「草枕」の舞台となった

漱石と宮崎駿監督を魅了
 前田家別邸(玉名市)は小天(おあま)温泉にあった宿の一つで、夏目漱石の代表作「草枕」の舞台。第五高等学校(現熊本大)に勤めていた漱石は1897年に泊まり、草枕では「那古井の宿」という名で登場します。主人公が入浴中、風呂場に那美という女性が入ってくる名場面は、漱石の実体験です。
 2010年秋には、アニメ映画監督の宮崎駿さんがスタジオジブリの社員旅行で別邸を訪れました。監督は漱石作品の愛読者だそうです。昨年公開の映画「風立ちぬ」で、主人公が妻と新婚生活を送った離れは、別邸がモチーフと聞きました。外観や内装がそっくり。おかげで別邸を訪れる若者が増えました。漱石の作品は古典となりましたが、宮崎監督のおかげで現代とつながりました。

memo 1878年、民権運動家の前田案山子(かがし)が建てた。夏目漱石が宿泊した離れにある6畳間と、半地下の浴場が現存する。

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