戦後70年へ ~証言をつなぐ~

開戦の日 決死の上陸

太平洋戦争が始まったころのことを振り返る古澤健児さん(撮影・伊東昌一郎)

正しい戦争 信じてた

  1941年12月8日午前1時半。太平洋戦争は真珠湾攻撃より約2時間早く、マレーシア北東部のコタバルという港町への上陸作戦から始まった。 「あの戦争に負くることは想像もつかんかったし、これは正しい戦争だと信じて疑わんかった。思えば、あれが間違いの始まりじゃった」。福岡県八女市の古澤健児さん(94)は約5500人の上陸部隊に加わったあの夜のことを今も鮮明に覚えている。

開戦 勝利疑わず

1941年12月8日

 1941年12月8日午前1時半、日本軍は英領マレー半島のコタバルに上陸し、シンガポールを目指して進軍を始めた。約2時間後、日本軍の航空母艦を離陸した多数の艦載機が米国・ハワイの真珠湾を急襲し、太平洋戦争が始まった。緒戦の勝利に国内は沸き上がったが、その後の暮らしは戦争一色に染められ、戦いは3年8カ月に及んだ。戦争に翻弄(ほんろう)され、敗戦後を生き抜いた人々に開戦の日以降の証言を聞いた。

福岡日日新聞

取材 佐藤倫之、木下悟、森井徹、丹村智子 編集 竹井晋治、吉村次郎 ウェブ制作 矢野由香(メディアプラネット)