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 昨夏の参院選で衆参両院のねじれが解消し、自民党1強時代が続く。安倍晋三政権は経済政策アベノミクスを推進する一方、保守色の強い安全保障政策を取り、特定秘密保護法を成立させた。中国や韓国との関係も冷え込んだままだ。この政治状況をどうみるのか。西日本新聞社は大型コラム「提論 明日へ」(毎週日曜掲載)を執筆する提言委員の座談会を開いた。先行き不透明な日本社会の針路や九州の課題をめぐる議論の詳細を紹介する。
(司会は西日本新聞社編集局長・井上裕之)

取材・構成=大矢和世、神屋由紀子、田中良治
写真=佐藤雄太朗

  • 古川貞二郎(ふるかわ・ていじろう)さん/元内閣官房副長官

    1934年、佐賀市生まれ。県立佐賀(現佐賀西)高校―九州大学法学部卒。長崎県庁を経て60年、厚生省(現厚生労働省)入省。事務次官などを歴任後、内閣官房副長官を歴代最長の8年7カ月務めた。現在、恩賜財団母子愛育会理事長など。

  • 宮本雄二(みやもと・ゆうじ)さん/宮本アジア研究所代表、元中国大使

    1946年、福岡県太宰府市生まれ。県立修猷館高校―京都大学法学部卒。69年に外務省入省。中国課長、ミャンマー大使、沖縄担当大使などを歴任。2006年から10年まで中国大使。著書「これから、中国とどう付き合うか」など。

  • 川副正敏(かわぞえ・まさとし)さん/弁護士

    1949年、福岡県筑紫野市生まれ。県立福岡高校│九州大学法学部卒。79年、弁護士登録。2005年4月~06年3月、福岡県弁護士会会長。06年4月~07年3月、日本弁護士連合会副会長。11年4月から法テラス福岡所長。13年3月から法務省法制審議会委員。

  • 姜尚中(カン・サンジュン)さん/聖学院大学全学教授、東京大学名誉教授

    1950年、熊本市生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了後、ドイツ留学。国際基督教大学准教授、東京大学大学院情報学環教授などを経て2013年4月から現職。専攻は政治学、政治思想史。自伝的作品に「在日」など。近刊は長編小説「心」。

  • 畑伴子(はた・ともこ)さん/可馳企業管理諮詢(上海)有限公司社長

    1961年、福岡市生まれ。福岡県立筑紫丘高校│西南学院大学卒業後、日本航空勤務。上海交通大学で中国語習得。大手人材グループのグローバル人材紹介会社社長などを経て2011年、中国で日系企業の人事を支援する現在の会社設立。

  • 平野啓一郎(ひらの・けいいちろう)さん/作家

    1975年、愛知県蒲郡市生まれ。2歳から福岡県立東筑高校卒業まで北九州市で暮らす。京都大学在学中の99年にデビュー作「日蝕」で芥川賞。主な著作に小説「かたちだけの愛」「空白を満たしなさい」、新書「私とは何か 『個人』から『分人』へ」。

※「提論」を執筆する提言委員は10人。張本邦雄・TOTO代表取締役社長、藤本由香里・明治大学准教授、藻谷浩介・日本総合研究所調査部主席研究員、小久保裕紀・野球日本代表監督は欠席

※座談会は昨年12月、安倍首相の靖国神社参拝より前に開催。

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