西日本新聞

紹介状

2010年3月31日 19:58
| コメント(3) | トラックバック(0)

 

「すぐに紹介状を書いてくださいよ」ー大分県日田市の主婦が、本紙夕刊三面の「テレプラ」で、こう訴えていました。



人工透析している知人が1カ月前に入院されたそうですが、肺に水がたまりだし、徐々に衰弱していかれたそうです。そこで、知人の家族が「別の病院で治療をしたい」と主治医に転院を申し出たそうです。しかし、主治医はなかなか家族の思いを受け止めてはくれず、書いてくれなかったというのです。

 

 

同じことを私も経験しました。
母がここ数日、夜中に何度も吐くのです。帰宅すると、布団はタールのようなどす黒い色で、びっしりと濡れています。夜中になると、丼一杯分くらいの吐物を、まるで噴水を飛ばすかのように吐くのです。二日も続けての嘔吐です。普通の嘔吐とはどこか違うように思うのです。病院に行こうと言っても、いつものように拒みます。大量に吐いた翌日が定期受診日でした。病院に連れ添ってくださるヘルパーさんに、最近の母の状態を詳細にメモして託しました。ヘルパーさんからは「別に異常はないそうです。二日後に血液検査の結果をお医者さんに聞いてください」とのことでした。

 

 

異常はないと言われたものの、受診した日も翌日の朝も、同じようなどす黒い吐物を大量に吐いたのです。そこで、検査結果を尋ねる予定の金曜日、看護師の資格を持つデイケアの所長さんが母の吐物を見て「もう一度、受診した方が良い」と判断してくださり、母を連れて直接病院に行ったのです。医師は血液検査の結果を見ながら「数値は悪くないんだけど」と言われたのです。医師は問診するでもなく、聴診器をあてるでもないのです。とても不安を感じた私は「母のお腹がパンパンに張っているんですけど」と言うと、ようやく「そうなの」と言いながらお腹を見てくれたのです。すると「ほんとパンパンだね。それじゃエコーでもかけようか」と言われたのです。

 

 

画像に写っていたのは、真っ黒な陰ばかり。腸にガスが充満して膨れ上がっているというのです。医師は「いつ破裂してもおかしくない状態だ」と。不気味です。「破裂するとどうなるのですか」と尋ねた私に、医師は「そのときは亡くなります。もともと腸が弱いですから、破裂したときは寿命と思ってください」と言われたのです。私を不安に陥れないようにという思いがあってのことでしょうか。医師は「亡くなる」とか「寿命」という家族が聞きたくない言葉を、微笑みながら言われたのです。対処法は、絶食をして、ガスを出すしかないそうです。

 

 

数日絶食をさせ、浣腸を一週間も続けることは、腸に潰瘍を持つ母にはとても耐えられそうもありません。医師も「浣腸をしたとき腸を傷つけ、血が止まらなくなる可能性もある」と言われたのです。受診を終え、家に向かう道すがら、所長さんも私も同じ思いを抱いていたようです。2人が同時に発した言葉が「入院した方が良いんじゃない」でした。所長は早速、知り合いの医師に連絡を取ってくれ、入院するよう促してくれました。

 

 

しかし、そこには大きな壁があったのです。かかりつけ医の紹介状が必要だったのです。私は勇気を振り絞って、かかりつけ医に電話を入れ、入院させたいと訴えました。すると医師は「入院したからといって、別に何もすることはありませんよ」といとも簡単に言ってくれたのです。しつこく食い下がる私に、「破裂するといっても、いつ破裂するか分かりません。それに破裂したときはそのときがお母さんの寿命なのですよ」と追い討ちを掛けてくれました。

 

母の場合、デイケアの所長さんが看護師さんだから安心して手当てをお任せできるのです。所長さんは、母のその日の容態を見極めたうえで適切な処理を施してくれます。それでも、まだ夜中に戻したり、「ウー」と唸っています。このように温存療法で経過を見るしかない場合、身近に医療に携わる方が居ないと患者は途方に暮れるしかないのです。お医者さんは、もっと患者や家族の心に寄り添ってほしいと思います。心無い言葉を投げ掛けないでもらいたいのです。それにしても、あらためて在宅介護の難しさを突きつけられたのでした。

 

 


しかし、それからも毎晩吐くのです。
金曜日に
二日前にかかりつけ医に受診したばかりなのに…。

※トラックバック・コメントは承認制のためお時間をいただく場合がございます。
ご了承ください。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 紹介状

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.nishinippon.co.jp/cgi-bin/mt4/mt-tb.cgi/690

コメント(3)

おはようございます

おかあさん 大変ですね 効果があるかどうかは分かりませんが
一種の老人病だと思って 卵酢を飲ませてみてはいかがですか
 
私は 医師もいまは大変なんだと思っています 何かがあれば 即訴訟を起こされる 責任を追及される だから 適当な所で妥協しているのでは:::って

余談ですが 以前 納品していた店舗の大家さんのご主人が 集中治療室にて観察状態で 家では葬式の準備をしていました
その時 奥さんが 〔点滴の栄養剤では駄目だ」って啖呵をきって
食事をさせるって言ったけれど 血糖値が上がるからいけないと静止されたそうですが 売り言葉に買い言葉で 食べさせるってことにしたけど なにを食べさせようか分からない

そこで 私が あげたアローカナの手乗りのひよこが たまごを産み始めていたので 白身は喉を通るからと 飲ませることにしました
自宅にいた時もご主人は寝たきりっだったのでひよこが 止まる程度で奥さんに懐いてしまっていたからか 奥さんがなんでも食べさせるから臭いから食べられない と言われて 私のところに注文が来たのですが 当然 病院では 食べさせない 奥さんが 行ってからスプーンで食べさせることを繰り返しました
ところが 半年後に退院しましたよ そして2年後には 車椅子ですが 散歩も出来るようになりました
医学的には 無謀な食事だったかも知れませんが 喉を通す行為は人間の本質 そこから 身体が循環して作られていると思った瞬間でした
当然 病院の治療の効果があったとも思いますが 家族で踏ん切りをつけることも必要だって思いました 私は たまごは本当の自然食品だと思っています 自然と人間は共存していかないといけないと思います この仕事を始めて 色々な事例と出くわしました 自分でも信じられないようなことが 何度かありましたよ
その時は自画自賛して喜んでいます

まだ風が冷たいですね。くしゃみが出て仕方ありません。誰か噂しているのかな。。。ということでコメント返しをー。


★たまごだよーんさま

ご心配をおかけしています。
徐々に弱っていく母をみるのは辛いです。
そうでしたね、また卵酢を作って飲ませます!
忙しさから、最近、つくっていませんでした。
思い出させてくださってありがとうございます。

10月12日の夕刊「テレプラ」の記事に不正確な記事が
ある。

「前閣僚の領土認識」という見出し記事の中で
石垣市の陳情する場面のTV放映で、代表が
「尖閣諸島の歴史はご存知ですよね」と聞くと
民主党党幹部がが、「不勉強でわかりません」とこたえ、
電話をした本人(66歳・主婦)は「あぜんとしました」という。

ぼくもこのTV放映を観ていた。この記事にはトリックがある。
実際は「尖閣諸島に何年から何年まで日本人が住み
何年からかつお節工場があったか、ご存知ですか?」
と尋ねたのです。難しい質問です。
たとえ、前閣僚といえども、そんなに詳しく知らないことは
考えられます。

この主婦さんは「私でも知っている”日本人の常識”です」と
嘆いているわでです。

この種の不正確な話を捏造して相手をひなんする。
週刊誌などでよく用いられる手段です。

西日本新聞の記者もチェックを怠らないよう願いたい。