西日本新聞

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ティア

 銀行やホテル勤務を経て、赤字会社の外食チェーンの役員となり、見事に経営を立て直した元岡健二さんが、体を壊したのをきっかけに一念発起して一九九八年、熊本市に開業したレストランがティア。設立の精神は、「土に命と愛ありて」。日本の農を守ることを主眼におき、地域で手間暇かけて土作りから行う有機農家や、無添加にこだわった本物志向のしょうゆメーカーなどと連携。家庭料理を自由にとって食べるという、当時としては画期的なスタイルで営業を始めた。 一般に外食産業の食材の原価率は20―30%といわれるなかで、吟味した素材を選ぶティアは40%台。当初の二年は赤字だったが、「朝、生産者から届いた野菜を見て料理を決める」というその味と真摯(しんし)な姿勢を客が評価。「こんな店がやりたい」と、元岡さんの元で修業する人々も増え、グループ店は全国十三店舗にまで広がっている。

(2006年1月16日掲載)


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