西日本新聞

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国営諫早湾干拓事業

 大規模農地造成や高潮などの防災を目的とした干拓事業。全長約7キロの潮受け堤防で諫早湾の湾奧部を閉め切り2007年11月に完工した。総事業費2533億円。閉め切り後、有明海でノリ凶作が続き02年11月、沿岸の漁業者らが国に工事差し止めなどを求めて佐賀地裁に提訴。08年6月、佐賀地裁は排水門の5年間常時開放を命じた。国は控訴した上で別の方法での開門調査の是非を探る環境アセスの実施を表明した。10年12月に福岡高裁も5年間の常時開放を命令。国は上告を断念、判決が確定した。

(2011年6月10日掲載)

 大規模農地造成や高潮などの防災を目的とする干拓事業。潮受け堤防で諫早湾の湾奧部を閉め切り2007年11月に完工した。総事業費2533億円。閉め切り後、有明海でノリ凶作が続き02年11月に沿岸の漁業者らが国に対し、工事差し止めなどを求めて佐賀地裁に提訴。08年6月、佐賀地裁は排水門の5年間常時開放を命じた。国は控訴した上で別の方法での開門調査の是非を探るため環境アセスの実施を表明した。10年12月に福岡高裁も5年間の常時開放を命令。政府は上告を断念し、判決が確定した。

(2011年5月24日掲載)

 コメ増産や防災を目的に有明海の諫早湾で1986年から開始。97年4月に潮受け堤防で湾奥部を閉め切り、2007年11月に完工した。総事業費は2533億円。00年12月に有明海が記録的なノリ凶作に見舞われたことで02年11月、沿岸の漁業者らが国に対し工事差し止めなどを求めて佐賀地裁に提訴。6日の福岡高裁控訴審判決は漁業被害と堤防閉め切りとの因果関係を認定。一審判決(08年6月)に続き、調査のために排水門を5年間常時開門するよう命じた。

(2010年12月16日掲載)

 コメ増産や防災を目的に有明海の諫早湾で1986年から開始。97年に潮受け堤防で湾奥部を閉め切り、2008年3月完工した。総事業費は約2500億円。02年、干拓により被害を受けたとして漁業者らが工事差し止めなどを求め佐賀地裁に提訴。国は開門調査を行った場合の環境影響評価を進めているが、6日の福岡高裁控訴審判決では一審判決(08年6月)に続き、排水門を5年間常時開放するよう命じた。

(2010年12月8日掲載)

 農地造成と防災を目的に、長崎県諫早湾奥部を長さ約7キロの潮受け堤防で閉め切り、672ヘクタールの干拓農地と2600ヘクタールの調整池を整備した。1989年着工し、97年4月に堤防排水門が締め切られた。2007年11月完工。総事業費2533億円。有明海の養殖ノリ不作などとの因果関係を指摘する佐賀県側は、早期開門を主張。長崎県側は、開門による干拓地の塩害や防災機能の低下を懸念し、開門に反対の立場。佐賀地裁は08年6月、因果関係を一部認め、5年間の常時開門を国に命じたが、国は控訴。現在、福岡高裁で係争中。

(2010年3月10日掲載)

 長崎県の諫早湾奥部を全長約7キロの潮受け堤防で閉め切り、農地(681ヘクタール)などの干拓地を造成し、農業用水確保と沿岸の防災機能強化を目的に調整池(2600ヘクタール)を設ける事業。1989年に着工、総事業費約2533億円をかけ、本年度末で事業が終了する。入植する農家29人と農業生産法人15団体が今年4月から畑作中心の営農を始める。97年の潮受け堤防閉め切り後、有明海沿岸の養殖ノリの色落ち被害や漁業不振が発生し、沿岸漁業者らが潮受け堤防撤去や堤防排水門の常時開放を求め訴訟を起こすなど抗議行動を続けている。

(2008年1月28日掲載)

 農水省が1986年から農地造成や洪水対策を目的に長崎県の諫早湾で始めた。97年に湾の奥を全長7キロの潮受け堤防で閉ざしたため、潮流変化で有明海の漁場が悪化しノリなどの不作が起きたとして漁業者らが工事差し止めを求めて提訴。昨年8月、佐賀地裁が工事差し止めの仮処分を決定したが、福岡高裁は今年5月、仮処分決定を取り消した。8月には、公害等調整委員会が事業とノリ不作の因果関係を認定できないとする裁決を出している。

(2005年10月1日掲載)

 長崎県の諫早湾奥部を全長7キロの潮受け堤防で閉め切り、農地(約680ヘクタール)を含む干拓地(約816ヘクタール)と調整池(約2600ヘクタール)を設ける事業。調整池は農業用水の確保と、低平地を高潮や洪水から守る防災機能の強化が目的。事業着手は1986年。97年に潮受け堤防が閉め切られた後の2000年度に大規模な赤潮が有明海で発生、養殖ノリが深刻な被害を受けた。漁民は干拓事業との関連を調べるため、潮受け堤防排水門の中・長期開門調査を求めたが、農水省は04年5月に見送りを表明。総事業費は約2533億円。進ちょく率は事業費ベースで約94%(05年3月末)。

(2005年8月31日掲載)

 長崎県の諫早湾奥部を全長約7キロの潮受け堤防で閉め切り、農地(約680ヘクタール)を含む干拓地(約816ヘクタール)と調整池(約2600ヘクタール)を設ける事業。調整池は低平地を高潮や洪水から守る防災機能の強化が目的。1989年着工。97年に潮受け堤防が閉め切られた後の2000年度に大規模な赤潮が有明海で発生、養殖ノリが大凶作になった。漁民は干拓事業との関連を調べるため、排水門の中・長期開門調査を求めたが、農水省は04年5月に見送りを表明。総事業費約2533億円。進捗(しんちょく)率は事業費ベースで約91%(03年度予算分まで)。

(2005年5月16日掲載)

 長崎県諫早市の諫早湾奥部を全長約7キロの潮受け堤防で閉め切り、農地(942ヘクタール)を造成、調整池(2600ヘクタール)を設けることで、高潮や洪水など背後の低平地の防災機能を強化することが目的。1983年実施計画に着手し、89年に事業着工。97年に潮受け堤防が閉め切られた後の2000年度には大規模な赤潮が発生、養殖ノリが大凶作になった。農水省は中・長期開門調査は04年5月に見送りを表明した。総事業費は約2460億円で、03年度末の進ちょく率は事業費ベースで約94%。工事差し止めを命じた昨年8月の佐賀地裁の仮処分決定から、工事は中断している。

(2005年1月13日掲載)

 長崎県諫早市の諫早湾奥部を全長約7キロの潮受け堤防で閉め切り、農地(942ヘクタール)を造成、調整池(2600ヘクタール)を設けることで、高潮や洪水など背後の低平地の防災機能を強化することが目的。1983年実施計画に着手し、89年に事業着工。97年に潮受け堤防が閉め切られた後の2000年度には大規模な赤潮が発生し、養殖ノリが大凶作になった。農水省は02年に短期開門調査を実施したが、中・長期開門調査は04年5月に見送りを表明。総事業費は約2460億円で、03年度末の進ちょく率は事業費ベースで約94%。工事差し止めを命じた昨年8月の佐賀地裁の仮処分決定から、工事は中断している。

(2005年1月12日掲載)

 長崎県諫早市の諫早湾奥部を全長約7キロの潮受け堤防で閉め切り、農地(816ヘクタール)を造成する事業。調整池(2600ヘクタール)を設け、高潮や洪水など背後の低平地の防災機能も兼ねる。発端は戦後の食糧増産を目的とする長崎大干拓構想。当初は諫早湾全体の閉め切りを想定していたが、国の減反政策や地元漁民の反対などで規模を縮小。潮受け堤防の閉め切りは1997年。自然保護運動家らはその様子を環境破壊の象徴とみて「ギロチン」と批判、干潟保護への関心を高めた。中・長期開門調査は、2000年暮れのノリ大不作をきっかけに農水省が設置した検討委員会が短期開門調査とともに提言した。総事業費2460億円。03年度末までの進ちょく率は事業費ベースで93.6%。

(2004年5月11日掲載)


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