ベント
原子炉が冷却機能を失うなどし、蒸気で原子炉格納容器内の圧力が上昇した際、容器が破損したり、冷却水の注入ができなくなったりするのを避けるため、内部の蒸気を外部に排出する緊急措置。国内では、東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型炉にのみベント設備が設置されている。福島の事故では1―3号機で、国内で初めてベントを実施したが、配管にフィルターがなかったため、放射性物質が除去されず外部へ拡散した。
(2012年2月7日掲載)
原子炉で発生させた蒸気でタービンを回す沸騰水型原発で、原子炉が冷却機能を失い、蒸気で原子炉格納容器内の圧力が高まった場合、容器の破損を避けるために緊急避難として放射性物質を含む蒸気を排出する措置。設計基準を大幅に超える過酷事故に対応するため、圧力抑制プールと排気筒をつなぐ配管や弁など、高圧の蒸気を放出できる経路を設置した。福島第1原発事故では1―3号機でベントを実施。失敗したとみられる2号機では、格納容器につながる圧力抑制プールが爆発し損傷、大量の放射性物質が放出された可能性が大きい。
(2011年7月4日掲載)
原子炉の格納容器から放射性物質を含む蒸気を外部に排出し、圧力を下げる措置。原子炉の冷却機能が事故で働かなくなった時、放射性物質を閉じ込めておく格納容器の圧力が上がる恐れがあり、格納容器が壊れる可能性が生じたり、冷却水の注入ができなくなったりする問題が起きる。格納容器が破損すると燃料を含む大量の放射性物質が出てきてしまう。それを避けるために緊急避難の措置として弁を開放してベントを行う。福島第1原発1号機のベントは二つの弁があり、両方の弁が開かないと蒸気は排出されない。
(2011年4月7日掲載)