J2大分が熊本に2-0快勝 前節6失点大敗のショック払った

大分は後半ロスタイムに後藤(中央、青の9)のゴールで追加点を挙げる
マン・オブ・ザ・マッチに選ばれて大分のマスコット、ニータンと記念撮影する馬場
自陣ゴール前で大分・馬場の動きを封じる熊本の小谷(中央)と村上(左)

 屈辱から立て直して「堅首」! 大分トリニータが2-0でロアッソ熊本とのホームでの九州ダービーを制し、勝ち点34として8節連続で首位を守った。前節は甲府に2-6の大敗。引き分け以下で勝ち点32のアビスパ福岡に首位を奪われる厳しい状況で、前半23分に馬場賢治(32)が3試合連続、後半ロスタイムに後藤優介(25)が2試合連続のゴールを決め、守っても7試合ぶりの無失点に抑えた。熊本は2連敗で17位に後退した。

 大敗ショックを振り払った。大分が後半ロスタイムにとどめを刺し、首位の座をキープ。「今日のゲームはすごく大事だった。最後まで粘り強く戦った選手に感謝したい」。片野坂知宏監督の言葉に実感がこもった。

 前節は昨季J1の甲府に今季ワーストの6失点で大敗。甲府は大分と同じ3-4-3のシステムを敷く「ミラーゲーム」を仕掛け、1対1の局面を多くつくってボールを奪いにきた。プレッシャーに押されてミスを多発。前半30分までに大量5点を奪われた。今節の熊本も同様の布陣で臨んできたが、片野坂監督は「自信を持って、これまでの自分たちの戦いをトライさせる。そういうゲームにしないといけなかった」と、あえてシステムを変えなかった。

 「厳しい試合を覚悟した」との片野坂監督の思いを選手たちも分かっていた。「まずは試合の入りで失点しない。(1対1で)マッチアップする相手に負けないこと」とキャプテンマークを巻いた鈴木は言い切った。

 選手たちは「トライしたミスなら仕方がない」と練習で確認し、序盤から積極的な攻撃を仕掛ける。前半23分、松本の右クロスをゴール前に入った馬場が右足で合わせて先制。チームトップの8ゴール目を決めた馬場は3試合連続得点だが、過去2戦は勝利に結びつかなかった。「4試合連続を狙ってみたいが、それよりもチームの一員としてどうプレーするかが大事」とフォア・ザ・チームを強調した。

 熊本が4バックに変更した後半は押し込まれる時間帯が続いたが、体を張ってゴールを守り、ロスタイムに今度は後藤がダメ押し弾。「自分のところにボールが来るのが予測できたので落ち着いて蹴れた」。エースの一撃でホームのボルテージは最高潮に達した。

 首位キープに「突っ走りたい」と馬場は誓い、こう続けた。「一戦一戦、しっかりチームとしてまとまって成長できている」。トリニータの勢いは止まらない。 (向吉三郎)

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J2熊本、後半優勢 シュート7本も無得点

 熊本は1点を追う後半に大分と同じシュート7本を放つなど押し込んだが、ゴールに結びつけることができず、試合終了間際に加点された。前線の皆川にボールを集め、後半途中で投入した伊東のドリブル突破で攻め込んだが、決定的な形をつくれなかった。明るい材料は昨年9月以来右膝のけがで戦列を離れていた村上の復帰。フル出場したMFを、渋谷監督は「落ち着いてプレーしていた」と評価した。戦力に手応えを得た指揮官は「(6日の松本との)天皇杯で勝ち、次節のホームの福岡戦に切り替えていきたい」と前を向いた。

=2018/06/04付 西日本スポーツ=