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対面、遠隔、併用…コロナ禍の大学定期試験、対応割れる

2022/01/21 19:30 (2022/05/23 20:45 更新)

【投稿】福岡市内の学生です。福岡県内でも現在、急速に新型コロナウイルスの感染が拡大していますが、大学では定期試験が18日から続いています。

われわれからの問い合わせに大学側は「決まったことです」の一点張りで、実施理由の説明が不十分と感じられます。コロナ対策について「命ファースト」を掲げているにもかかわらずです。

一つの教室に200人ほど学生が集まることもあります。テストは27日まで。知人に聞いても「感染したらどうしよう」と不安の声が絶えません。テスト後、机の消毒も不十分に見えます。3年生だと3月ごろから就職活動も本格化し、それへの影響を懸念する学生も少なくありません。

学生が声を上げても、力が及びません。これ以上の感染拡大を防ぐためにもこの実態を多くの方に知ってもらい、改善してほしいです。

【あなたの特命取材班から】

取材班に、複数の学生から試験実施を疑問視する声が寄せられていることから、大学側に問い合わせました。

大学によると、今月8~20日までの学生、教職員らの感染者数は約230人。10日の「成人の日」前後による会食が感染のきっかけになったとし、広報担当者は「学内での感染によるものではないと考えられます」としています。

一方で「定期試験は、学生が受講した後期授業、通年授業の学びを評価するための大切な成績評価の機会。公正な評価をするために実施しています」と説明。前年は、対面試験を中止し、定期試験によらない成績評価を行うなど、学生も大学側も苦労を重ねてきました。

福岡県の21日の新規感染者数は過去最多の2600人超で、県は国に対し「まん延防止等重点措置」を要請する方針です。同大は今後の試験続行について「(まん延防止等重点措置の適用が)決まった際に検討します」とし、21日時点で中止の判断には至っていません。不安に感じる学生が増えている中、大学側にはさらに丁寧な説明が求められています。

【大学側が取材に答えた主な感染防止策】

・全教室(試験実施教室、自習室)には消毒液を配置し、欠かさず補充・手洗いに利用する液体石けんも欠かさないように補充・試験の合間の休憩時間ごとに、注意喚起の全館放送・学生が触れる箇所には、抗菌スプレーを使用・学生に携帯用の「除菌アルコールスプレー」を配布。消毒液の補充コーナーも設置・除菌シート、使い捨てマスクを全教室に準備・始業前、終了後に全教室の清掃を実施・マスクが必要な学生には、いつでも無料で交換

福岡県内の別の大学に問い合わせました。

福岡市内の別の私立大では、既に昨年秋の段階で対面の定期試験を実施しない方針を公表。定期試験の直前(1月15、16日)には大学入学共通テストがあり、直後には一般入試を控えています。そのため、大学側は「学生や職員間でコロナ感染が広がることによる悪影響を避けるのが狙い」と説明しています。早い段階から実施しない方針を決めたことで、「小テストやレポートによる成績評価を教員も準備できた面がある」としています。

一方で、2月上旬から試験が始まる別の国公立大では「感染拡大防止に最大限の配慮をした上で、対面と遠隔を併用する」のが基本方針です。「授業の性質上、対面で試験を実施する必要がある場合は、現時点では対策を徹底した上で行い、それ以外は遠隔試験などを検討中」としています。ただ、県内や学内で感染者数がさらに増えていけば「対面で実施予定の試験も含め、代替措置への変更などを検討する可能性がある」との回答でした。

大学によって、対応が割れています。(竹次稔)

寄稿者:複数の学生

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