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交通

電動キックボード「免許なし」、大丈夫?

2022/02/17 19:00 (2022/05/10 23:53 更新)

【投稿】電動キックボードの利用について、福岡市で試乗会が行われるなど規制緩和が進んでいます。ただ、最近、ルール違反した運転の報道をよく見聞きします。利用が増えれば、交通事故が多発しないでしょうか。普及は慎重に判断した方が良くないでしょうか。

【あなたの特命取材班から】

警察庁は、最高速度が20キロ以下の電動キックボードについては、運転免許を不要とする方針です。現在は道路交通法で「原動機付き自転車」と分類されていますが、今後、運転できるのは16歳以上とした上で、事実上、一般の自転車と同等の扱いとします。政府は3月4日、道交法改正案を閣議決定し、4月19日に成立。公布から2年以内に施行されます。ヘルメット着用は努力義務で、最高速度を6キロ以下に制御すれば歩道も走行可能とするもので、大幅な規制緩和となります。一方、交通反則通告制度(青切符)と放置違反金の対象として、交通ルールの徹底を求めます。

警察庁の有識者検討会の中間報告書概要(2021年4月)などによると、海外は英国や韓国では運転免許が必要です。イタリアでは免許は不要ですが18歳未満のヘルメット着用を義務付け。ドイツ、フランスでは年齢制限のみ――など各国で判断が分かれています。



日本では2020年から、福岡市や東京などの公道で実証実験をスタート。検討会は、その実証実験では事故例が少なく、最高速度や車体の大きさから見ても「自転車と類似のルール適用は可能」としました。その上で「容易に一定の速度に達しうる」点や海外の事例を踏まえ、16歳以上の年齢制限を設けることを「適当」としました。

検討会では、委員から「自転車も現在、歩道を徐行しないなどルールが守られていない。電動キックボードも同じ扱いにすると無秩序に陥る恐れがある」と懸念する意見が出されました。一方で事業者側は「海外では普及が進み、適正な規制が整備されつつある」「高齢化や人口減少社会で活用が期待される」などと規制緩和を求めました。

運転免許については、保有者と無免許者を対象とした走行実験で、無免許者は保有者に比べて平均3倍超の違反点数が確認されました。それでも、検討会は免許の有無での運転行動に「全体的に大きな差はない」と結論づけており、その理由についてはあらためて取材中です。

電動キックボードの規制緩和には一長一短があるようです。皆さんのご意見をお待ちしています。(水山真人)

寄稿者:福岡県内の住民

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