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くらし

エスカレーター、いつでも必ず立ち止まるべきなの?

2022/03/16 17:14 (2022/05/10 20:49 更新)

【投稿】福岡市内のデパートのエスカレーターで、急ぎながら上っている人を見掛けました。その先には、エスカレーターの真ん中に立って通行を遮るような男性がいました。「すみません」と声を掛けられても、男性は頑としてよけようとしませんでした。

確かに、「エスカレーターで歩くのは危険」という考えは広まっており、理解できます。調べると、埼玉県にはエスカレーターは立ち止まって利用することを呼び掛ける条例がありました。

ただ、周囲に誰もいないときや、どうしても急がなければならないときなどは歩きたい人もいると思います。個人的には、安全に気をつけながら他人にしっかり配慮しつつ、臨機応変に行動しても良いのではと思っています。皆さんはどうでしょうか。

【あなたの特命取材班から】

まず埼玉県に問い合わせました。条例案は県議が提案。2021年10月に「エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」が全国で初めて施行されました。利用者の義務として「立ち止まった状態でエスカレーターを利用しなければならない」と定めるとともに、管理者には「利用者に対し、立ち止まった状態で利用すべきことを周知しなければいけない」ことを求めています。

同県担当者は、「(エスカレーターで、上ったり下りたりする人に対して)怖い思いをしていたので助かる」と賛成の声がある一方で、「歩いて進むのも個人の自由ではないか」といった反対の声もあるそうです。

一般社団法人「日本エレベーター協会」に聞くと、エスカレーターは立ち止まって利用することを推奨しているとのこと。通常のエスカレーターの段差は20~23センチと比較的大きく、歩くことを想定した設計ではないようです。ちなみに床面積の合計が1500平方㍍超の商業施設などでは、階段の段差は建築基準法で18センチ以下に定められています。

福岡県でも2020年度から毎年、鉄道事業者や商業施設などと共同で、エスカレーターの安全利用を確保するキャンペーンを実施しています。ポスターなどで、歩かずに立ち止まることや片側を空ける習慣を改めて左右いずれかの手すりにつかまる利用を呼び掛けました。(竹中謙輔)

寄稿者:福岡県在住

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