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コロナ感染、言い合える環境になって

2022/05/18 18:00 (2022/06/26 20:17 更新)

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放課後児童クラブ(学童保育)の職員です。コロナ禍の子どもの心の発見を、聞いていただけますか?

実は私も4月末、とうとう新型コロナウイルスに感染しました。

「コロナでしばらく休んでいました」。長めの休みを取った後、思い切って子どもの前で告白したんです。

「まさか、自分が感染するとは思わなかった。この2年、一度も外食もしていないし、お出かけも、学童とスーパーと病院くらいなのに…。それでも感染するんだから、みんなも、もっと気をつけてね」と。「もうやってられない」くらいの本音の気持ちでした。

すると、普段とてもおとなしい男の子も切り出しました。

「ボクもかかった。40度ぐらいのお熱が出た。お父さんの次が僕、次がきょうだいで、お母さんだけかからなかった。お熱の時、ご飯を食べられなかったけど、熱が下がったらたくさん食べて、お母さんに笑われた」と、一気に話したんです。私は事前に、その子が感染したとの報告は受けていませんでした。

学童では、学校や保護者、本人からの一部情報しかなく、「欠席理由」もそれが本当かどうか、実はわかりません。子どもに欠席理由を聞くと「ママが言ったらいけないって」と、コロナを口に出せない子どももいました。

私に加え、その子も告白した後、別の子も感染を口にしました。「今、このテーブルで遊んでいる全員がコロナにかかった人やね」。私もメンバーに入れられましたが、みんな堂々と感染を共有できる輪を見て、私も笑みがこぼれました。

コロナに感染した家庭では、無意識のうちに親が子どもに罪の意識を植え付けているのではないか──。それが私の発見です。大人が堂々と伝えることで、「自分も言っていいんだ」という気持ちになったのではないでしょうか。

私が子どもの前で公表した理由も、同僚から「子どもたちは気づいていないので、適当にごまかしておいたら」とか「わざわざ言う必要はないと思うよ」と言われたことへの違和感からでした。「堂々としていよう」と逆に思いました。

感染を隠す、隠させる風潮が、子どもたちの心に傷を残す。そんな風潮がなくなることを願っています。

寄稿者:福岡県内在住

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