『全国学力テストはなぜ失敗したのか』 川口俊明 著 (岩波書店・2090円) 読書 2020/12/12 14:20 新型コロナの影響で今年は中止になったものの、毎年4月、全国の小学6年と中学3年生全員を対象に実施される全国学力・学習状況調査(...
『琉球の記憶 針突』 山城博明・写真 (高文研・1760円) 読書 2020/12/12 14:18 針突とは琉球女性がかつて手の甲に行った入れ墨の風習。本書は沖縄・宮古島出身で学生時代の1970年代から針突をした女性の写真を撮り始めた著者による記録の復刻版。90年が最後...
『季刊のぼろ 31(冬)号』 (1000円) 読書 2020/12/12 14:16 巻頭の第1特集は「阿蘇復興登山」。住民を案内役に、根子岳に登り、倶利伽羅(くりから)谷を下り、地獄温泉-を歩く。2016年4月の熊本地震で深手を負った阿蘇の“今”を探る企...
『はぐれ又兵衛例繰控二 鯖断ち』 坂岡真 著 (双葉文庫、726円) 読書 2020/12/11 17:00 南町奉行所の例繰方(れいくりかた、判例担当)与力の平手又兵衛が、許せぬ悪を「影裁き」するシリーズ第2弾。金貸しの老婆殺しのぬれぎぬを着せられた相棒の長元坊を救おうと、又兵...
『国産材でつくる インパクトドライバー木工』 大内正伸 著 (... 読書 2020/12/11 17:00 美しい木目、軽さと強さの共存、匂い立つ香り……「こんなすごい木材、どこにもない」。国産のスギ、ヒノキ材に魅了された著者が、高トルクの最強工具、インパクトドライバーを駆使し...
『ざんねん? はんぱない! 脳のなかのびっくり事典』 読書 2020/12/11 16:46 体の司令塔「脳」。四つに分かれている基本構造の解説から、「司令塔なのに無視されることがある」「ぎゅっと手をにぎると記憶力アップ」など、さまざまな「ざんねん」や「びっくり」...
『ノラネコぐんだん ケーキをたべる』 読書 2020/12/11 16:44 「ワンワンケーキのみせ」をのぞくノラネコぐんだん。店内でマーミーちゃんがワンワンちゃんに「1こたべてもいいでしょう?」とおねだり中、近くでケーキを見たくてアリを踏んでしま...
『天涯の海 酢屋三代の物語』 車浮代 著 (潮出版社、1760円) 読書 2020/12/10 16:30 江戸後期、現在の愛知県半田市で酒蔵の婿養子となった三六(初代・中野又左衛門)は、余った酒粕(かす)で酢を作ることを思いつく……。安価な粕酢の発明で、江戸に「握りずし」ブー...
『丁寧に考える新型コロナ』 岩田健太郎 著 (光文社新書、10... 読書 2020/12/7 17:00 新型コロナ対応の長期化が予想されるなか、感染症専門医である著者が「やってる感」や「分かったフリ」はもうやめようと呼びかける本。各国の流行の差、感染対策、検査やマスクの考え...
『二百十番館にようこそ』 加納朋子 著 (文芸春秋・1650円) 読書 2020/12/5 13:55 自宅に引きこもりゲームざんまいの主人公。会ったこともない叔父さんの遺産として不動産がもらえるという“エサ”に飛びつき、離島を訪れたところ、それは自立を促す両親の巧妙なワナ...
『アリ語で寝言を言いました』 村上貴弘 著 (扶桑社新書・990円) 読書 2020/12/5 13:54 九州大持続可能な社会のための決断科学センターに所属、国内では数少ないヒアリの専門家としても知られる著者。本書では、1万1000種もいるというアリの中から、巣の中でキノコを...
『法華経とは何か その思想と背景』 植木雅俊 著 (中公新書・... 読書 2020/12/5 13:53 「すべての人が成仏できる」と説く法華経の成立は釈尊入滅の約500年後。その間、釈尊の超人化、在家に対する出家の優越、女性蔑視など保守化と権威主義化が進行した仏教界に対し、...
『肉体のジェンダーを笑うな』 山崎ナオコーラ著 (集英社、17... 読書 2020/12/4 16:30 小さい頃から父親になるのを夢見ていた哲夫。子どもが生まれ、張り切って育児をするが、母乳を与える妻がうらやましい。妻が提案する。「哲夫が母乳を出すのはどう?」……。母乳神話...
『マンガ歎異抄をひらく』 和田清人脚本・太田寿漫画・伊藤健太郎解説 読書 2020/12/4 16:30 「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」など、親鸞聖人の言葉が記された『歎異抄』。その解説書『歎異抄をひらく』(高森顕徹著)が昨年アニメ映画化され、話題を集めた。本...
『猫町ふしぎ事件簿 猫神さまはお怒りです』 読書 2020/12/4 14:49 小学4年生の遠矢は不思議な猫じゃらしをとってしまったことで町の猫たちがあがめる猫神“おまざりさま”の怒りに触れる。呪いで猫にされた遠矢は猫たちに助けられながら、呪いを解こ...
『まほうのドレスハウス ふたごのプリンセスとおしゃれまじょのス... 読書 2020/12/4 14:43 大すきなおしゃれで、お友だちを笑顔にしたい!心優しいふたごのプリンセスが、おしゃれのアイデアで人々を笑顔にする成長物語。お話を読み進めながら、めいろや探し絵ゲーム、シール...
『トップラン』 つげみさお 文、森川泉 作画 (国土社、1540円) 読書 2020/12/4 14:28 徒競走でいつもビリの航平は、人気の運動靴「トップラン」がどうしてもほしい。この靴をはけば、はやく走れて、もう、からかわれないはず。しかし思いがけない出会いから、予想外の展...
『類』 朝井まかて 著 (集英社、2090円) 読書 2020/12/3 16:30 大正11年、森鴎外が逝く。その屋敷の花ざかりの庭で、数え年12の末子、類は胸中で叫ぶ。「お願いです。パッパ、かえってきて」。文豪の家に生まれた宿命を背負い、大きな喪失感を...
『アメリカ大統領選』 久保文明・金成隆一 著 (岩波新書、924円) 読書 2020/11/30 17:00 4年に一度、米国の政治をリニューアルする大統領選。第一線の学者とジャーナリストが、その活力みなぎる予備選・本選の現場を歩き、独特の選挙システムの仕組みや歴史的背景から、二...
『離島の本屋ふたたび』 朴順梨 著 (ころから・1760円) 読書 2020/11/28 13:57 全国の離島にある小さい書店を訪ね歩いたルポルタージュ。鹿児島・喜界島の「ブックス銀座」は、島に一軒しかない書店で一度閉店した店を現在の経営者が引き継いだ。種子島の「和田書...