掌蹠膿疱症は医療機関で適切な治療を受けましょう

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名嘉眞武國 主任教授

監修:久留米大学医学部皮膚科学教室 名嘉眞武國 主任教授

 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)という病気を知っていますか。手のひらや足の裏に膿を含んだ小さな水ぶくれ(膿疱)ができて、やがてかさぶたになってはがれ、一度治っても何度もくり返しできる皮膚の病気です。適切な治療を受けなければ症状が長引くこともあり、その原因ははっきりとわかっていません。今回、掌蹠膿疱症について詳しくご紹介します。

手のひらや足の裏に水ぶくれ、かゆみや痛みも

 掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に小さな膿を含む水ぶくれ(膿疱)がくり返しできる慢性の皮膚疾患です1)。膿疱に細菌や真菌(カビ)、ウイルスなどは存在しないので、人にうつることはありません2)。小さな水ぶくれのできはじめにかゆみが生じる場合もありますが、膿疱に変化(進行)するとかゆみは治まる一方、膿疱がつぶれると強い痛みを感じることがあります3)。手足など人や物に触れる部分が患部となるため、辛い思いをすることが多いのです。
 また、すねや膝、ひじ、頭などに症状が出ることもあるほか、皮膚症状以外にも爪が変形したり、骨や関節が痛んだりすることもあります1,3)。

掌蹠膿疱症の臨床像

掌蹠膿疱症の原因は喫煙や扁桃炎、金属アレルギーなど

 掌蹠膿疱症の原因は、明確には解明されていません。喫煙や、症状が感じられない程度の扁桃炎や歯周炎などが発症に関わっている例が多数見られ、一部では金属アレルギーも関わっている例もあります。 日本での患者数は約13万6000人(2015年報告)で、男女比はおよそ1:1.9とやや女性が多く、あらゆる年代で発症しています4)。

悪化因子の除去や薬物療法、光線療法で治療1,2,3,4,5)

 治療方法は発症または悪化の要因を検討し、患者さんごとの症状に合わせて行われます。具体的には、悪化因子の除去や薬物療法などです。悪化因子の除去とは、病巣感染(扁桃炎や歯周病、副鼻腔炎など)を治療することです。ここを治さなければ、一度、皮膚の症状が和らいだとしても、また元に戻ってしまうこともあります。いずれも自覚症状がないことが多く、治療にあたり歯科や耳鼻咽喉科の受診が必要になる場合もあります。
 以上のことを解決しつつ、薬物療法(塗り薬、飲み薬、注射薬)や光線療法を行います。

 

医師に詳しく症状を伝え、焦らず治療を

 掌蹠膿疱症の症状の現れ方は人それぞれで、中には関節の痛みが先に出て、やがて皮膚の症状が出てくることもあります。監修者の名嘉眞先生は「掌蹠膿疱症の原因や症状の現れ方は多岐に渡るので、皮膚の症状以外でも気になることは全て医師に話してください」とアドバイスします。
 また、掌蹠膿疱症になると日常生活に支障が生じることも。「人前で手を出すことができない」「洗い物を(痛みで)しぼることができない」など。さらに重症化すれば「痛みが強くて歩くことができない」「手袋や靴下で隠しても膿で汚れるので1日に何度も替えなければならない」といった大変辛い経験をする患者さんも少なくありません。
 名嘉眞先生は「焦らずじっくり付き合っていきましょう」と呼び掛けます。「現在、掌蹠膿疱症にはさまざまな治療法があり、医師と相談しながら自分に合った治療法を選ぶことが大切です」と最後にメッセージをいただきました。

 

 

 

 

【参考文献】
1)清水宏:あたらしい皮膚科学 第3版, 中山書店, 2018
2)岩月啓氏監修:標準皮膚科学 第11版, 医学書院, 2020
3)山本俊幸編集:乾癬・掌蹠膿疱症 病態の理解と治療最前線, 中山書店, 2020
4)Kubota, K. et al.:BMJ Open, 5:e006450, 2015
5)村上正基:日皮会誌 130:1431-1437, 2020