<4>結果聞くまで2週間 頭の中はぐるぐるぐる

帰省中、北アルプスの絶景は楽しめませんでした
帰省中、北アルプスの絶景は楽しめませんでした
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 日本中がリオデジャネイロ五輪で盛り上がる中、私は沈みもがいていました。

 昨年8月初旬の精密検査で見つかった左胸のしこり。針生検による組織検査の結果は数日後には分かるとのことでしたが、富山への帰省と重なり、「結果待ち」が2週間も続いてしまったのです。

 これがしんどかった。北アルプスを眺めても、富山湾の海の幸を食しても、頭の中はメリーゴーラウンド状態。「がんかも」「きっと、がんだ」「いや、がんじゃないかも」と、ぐるぐるぐる。夜は夜で五輪中継をBGMにインターネットで「乳がん」を検索しまくり、無駄に想像の翼を広げては疲れていったのです。

 それでも「私、がんかも」とは軽々しく口に出せないから大変。何も知らない母や娘にイライラをぶつけるという罰当たりなお盆を過ごしたのでありました。

 やっとのことで迎えた診察日。「結論からいえば、乳管のがんです」。告知のショックはさほどなく、むしろほっとした自分がいました。はっきり診断がつけば、何かしら前に進むことができますから。

 そう考えられたのも、私の乳がんが超早期といわれる「非浸潤がん」(ステージ0)の段階だったからこそ。もっと進行していたり、最初から全摘と言われていたりしたら、また違う自分がいたかもしれません。

 ところで皆さん、検診で乳がんが見つかる確率はどれくらいだと思いますか。厚生労働省のデータによると、2014年度の受診者のうち「要精密検査」は8%程度で、そのうち、がんと診断されたのは4%ほど。つまり、千人受けて乳がんは3人という計算。確率は0・3%です。私って、“レアな女”なのかな、いい意味でも悪い意味でも…。

<続き>ちょっと切るはずが…「全摘告知」にショック

(四十物恵妙=西日本新聞契約ライター)


2017/05/22付 西日本新聞朝刊

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