<6>せっかくならいい胸に 評判の女性医師に託す

乳房再建の本も買って勉強しました
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 前回(5月29日付)のコラムでお伝えした左胸に人工乳房を入れる手術ですが、無事に終了しました。出来は上々で、お見せできないのが残念。でも安定するまでは激しい運動はダメだそう。看護師さんから「腕立て伏せは禁止」と忠告されました。腕立て伏せなんて警察学校以来、縁はありませんが、私の日常からそのオプションが消えるのはちょっと悲しい。

 と、愚痴ったら「別にいいんじゃない」とコラムの担当デスク。はっと気づきました。私は人一倍、喪失感に弱いタイプなのかも。若い頃の度重なる失恋体験が影響しているのかもしれません。その後、夫と出会えたからよかったものの、いまだに何かを手放すのが苦手。家にはいらないものが山盛りです。

 そんなわけで、昨年夏に担当医から「全摘ですが、乳房再建もできます」と言われた時には救われました。本物の胸を失うのは同じですが、“フェイク”であっても膨らみが戻るなら、涙なしに事態を受け止められると思ったからです。

 ナチュラルないい胸にしたい‐。調べてみると、乳房再建に定評があるY先生にたどり着きました。クリニックは福岡市内にあり、家のすぐ近く。「これは運命かも」。すぐさま予約しました。

 Y先生はさっそうとした女性医師。手術の方法を分かりやすく説明し、過去に再建した胸の写真を見せてくれました。本物と見まがうほどのきれいな仕上がり。Y先生なら安心して左胸の将来を託せると確信しました。その日のうちに胸の写真撮影と採寸がありました。採寸箇所はいくつもあり、胸の形を数字で捉えている感じ。上半身裸での写真は少し恥ずかしかったですが、覚悟を決めて背筋を伸ばしました。

<続き>ママの胸、早く元に 全摘と「同時」を決心

 (四十物恵妙=西日本新聞契約ライター)


 2017/06/19付 西日本新聞朝刊

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