<7>ママの胸、早く元に 全摘と「同時」を決心

娘が書いたイラスト。抱っこが大好きでした
娘が書いたイラスト。抱っこが大好きでした
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 先日、赤ちゃんが生まれたばかりの友人宅にお邪魔しました。お母さんの目を見つめながら母乳をコクコク-。たまらなくかわいかったです。

 うちの娘も母乳をよく飲みました。抱っこも大好きだったなあ。それもあってか、いまだに「ギューして」と私の胸に頭をぐりぐり押し付けてきます。「5年生のくせに」と口では言いつつ、ちょっとうれしい。

 だから、昨年9月に左胸の再建を決めた時には、そんな娘のためにも頑張らなきゃと思い、少しでも早く「ママの胸」を取り戻そうと決心しました。

 調べると、再建にはいくつか方法がありました。

 まずは素材。私のようにシリコーン製の人工乳房を入れる方法のほかに、自分のお腹や背中の組織(皮膚、脂肪など)を移植する方法があります。自然な柔らかさ、温かみが感じられるとか。お腹にたっぷりお肉を蓄えている私には向いている気がしましたが、手術が大がかりになるのと、胸以外の場所に傷跡が残る点を考え、やめました。

 手術の時期でも大きく二つに分類されます。全摘と同時に再建を始めるか、しばらく間を置くか、です。

 私が選んだのは「同時に」の方。全摘してすぐに袋状のエキスパンダーを入れて皮膚を伸ばしていき、半年後に人工乳房に入れ替えることになりました。最初からある程度膨らみがあるので喪失感が小さいのがメリットです。

 夫や母から「再建は後にしたら」と言われましたが、私は嫌でした。

 短い期間でも胸が平らになれば、きっと落ち込み、娘にも心配をかけてしまう。あと何年(何カ月?)できるか分からない娘との「ギュー」を大切にしたいという思いもありました。

<続き>ママ、ここに入院するの 散歩しながら娘に説明

(四十物恵妙=西日本新聞契約ライター)


 2017/06/26付 西日本新聞朝刊

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