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<17>左胸のサイズは280CC 入れ替え手術で完成

サイズも多様なシリコーン製の人工乳房(アラガン・ジャパン提供)
サイズも多様なシリコーン製の人工乳房(アラガン・ジャパン提供)
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 福岡市の乳がん患者用下着店「リマンマルーム福岡」でアドバイザーの方に話を伺いました。扱っているのは乳房の全摘手術後に使う補正パッドやブラジャーなど。完全予約制でゆっくり相談できる空間でした。

 シリコーン製のパッドは想像以上に柔らかくて感激しました。文字通り肌身離さず使う物。使い心地が気に入り「私が死んだら棺おけに一緒に入れて」と、夫に頼んでいる女性もいるそうです。私にとっては再建した左胸がそんな存在でしょうか。お医者さんや看護師さんが丁寧に育んでくれた胸を見ると「感謝しなきゃ」と思うし、いとおしく感じます。

 ところで、乳房再建の世界では、胸の大きさをブラジャーのサイズではなく、容量で表現します。恥ずかしながらごく標準的な大きさの私の場合で、人工乳房のサイズは280CCです。

 といったところで、今回はこの数字に着目して、乳房再建の過程を振り返ってみましょう。最初の手術は昨年10月。左乳房の全摘と同時に大胸筋の下に袋状のエキスパンダー(組織拡張器)を挿入しました。この時点で200CCの生理食塩水が中に入っていました。

 その後は形成外科の外来で、生理食塩水を70CCと50CCの2回に分けて注射器で足してもらいました。エキスパンダーの中が320CCになり、皮膚が十分に伸びた今年5月、人工乳房との入れ替え手術を受けました。これで乳房の再建は完了。今は乳頭乳輪の再建手術を待っているところです。

 ちなみに、再建仲間のSさん(48)は元々胸が大きく、エキスパンダーの中の生理食塩水は5回に分けて注入し、最終的には420CCまで増やしたそうです。再建のことを考えると、胸は小さい方が楽でいいのかなあとも思います。

 (四十物恵妙=西日本新聞契約ライター)


 2017/10/16付 西日本新聞朝刊

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