<20>五輪年まで手術待ち 気になる人工乳首

人工乳首の色や形の組み合わせは1万通り以上とか
人工乳首の色や形の組み合わせは1万通り以上とか
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 コラムも20回目。このあたりで「乳首待ち」の話をしておきましょう。

 私の場合、左胸の再建に必要な手術は全部で3回。昨年10月、乳房全摘と同時に皮膚を伸ばす袋状の組織拡張器を入れ、半年後に人工乳房と入れ替えました。この2回で胸の膨らみは完成し、残すは乳首の再建手術のみです。

 乳首はどう作るのでしょう。昨年末に再建を終えた乳がん仲間のAさん(43)の場合は「乳頭は反対側の乳頭の半分を使い、乳輪は脚の付け根の皮膚を移植して作った」とのこと。見せてもらいましたが、とても自然な仕上がりでした。

 こうなったら私も早く乳首を取り戻したいのですが、思わぬ事態が…。人工物による乳房再建に公的医療保険が適用され、希望者が増えたこともあるのでしょう。私が通う形成外科は乳頭乳輪再建手術の予約がかなり先までぎっしり。今年6月に「一番早い日で」とお願いして予約できた手術日は2020年1月。オリンピックイヤーでした。

 他の形成外科に移れば、もっと早く手術できるのかもしれませんが、乳首は重要パーツ。再建の経験が豊かな今の先生に、最後までお願いするつもりです。

 さて、この先2年以上も乳首待ちが続く私。近ごろ気になっているのが肌に貼り付けるタイプの人工乳首です。製造・販売しているナチュラルブレスト(福岡市)でサンプルを見せてもらいました。乳頭の形状や色、乳輪サイズが選べるセミオーダーのもので1個2万8千円(税別)。専用装着剤を使えば、お風呂でも使えるそうです。

 寒い季節。新しいブーツも欲しいけど、人工乳首があった方が人目を気にせず、温泉でゆったり過ごせていいのかなあ。そんなことを考える中年女子でした。

<続き>「自分だけじゃない」 乳がん仲間が支えに

(四十物恵妙=西日本新聞契約ライター)


 2017/11/27付 西日本新聞朝刊 

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