「落ちない石」落ちた 南阿蘇 観光売り出し中、「残念」 熊本地震

16日の本震後、免の石はなくなっていた=23日、熊本県阿蘇市
16日の本震後、免の石はなくなっていた=23日、熊本県阿蘇市
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岩の割れ目に引っかかっていた「免の石」=2014年12月撮影
岩の割れ目に引っかかっていた「免の石」=2014年12月撮影
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 落ちないはずの石が、熊本地震の影響で落ちた。熊本県南阿蘇村の観光スポット「免(めん)の石」。阿蘇の南外輪山の割れ目に引っ掛かって浮いたように見える奇岩で、最近は「落ちそうで落ちない」と受験生らの間で人気が高まっていた。新たな観光資源として売り出し中だっただけに、地元には落胆が広がっている。

 村観光協会によると、免の石は縦3メートル、横2メートルほどで、重さは5トンを超えるとされる。「天を舞う竜が産み落とした卵」と伝わり、地元では神聖なものとされてきた。「災いを免じる」という意味からその名が付いたとみられる。

 2014年に石を望む高台に展望公園が設置され、昨年は合格祈願の人など約千人が来訪。石の近くまで歩くトレッキングツアーも人気が高まっていた。

 4月16日の本震後、石がなくなっていることに近くの住民が気付いた。村観光協会は「せっかく人気が高まってきたのに残念」。それでも観光ガイドの古澤順正さん(65)は「“落ち”が付いたので落語家の聖地になるかも。落ちた石に触れるツアーなど、新たな観光ルートを考えたい」と再起を誓っていた。

この記事は2016年05月02日付で、内容は当時のものです。

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