「爆買い」から「体験」へ アイドル握手会、和服撮影… 中国の訪日客

 【北京・相本康一】日本を訪れる中国人観光客数が増え続ける中、「爆買い」は影を潜め、アイドルグループ・AKB48の握手会への参加など、旅の目的は多様化しているという。国営通信、新華社が伝えた。

 中国国家観光局によると、2015年の訪日中国人1人当たりの支出額は約28万4千円。このうち買い物に16万円以上を充てたが、今年上半期は約12万4千円まで減った。新華社は「中国人の消費は理性的になってきた」と指摘。中国当局が海外で購入した商品に課す関税を引き上げたことも背景にあるとみられる。

 団体ツアーからの脱却も進み、11年には4分の1程度だった個人旅行客の割合が昨年は44%に上昇、今年上半期は54%に達した。「日本で何をしたいか」を問うインターネット調査では、買い物や温泉、日本料理を食べるという回答のほか、和服を着ての写真撮影、民宿への宿泊、そば作り体験、アイドルとの交流など、さまざまな「体験」を望む若者が多かったという。

 15年の中国人海外旅行者延べ1億2千万人のうち499万人が訪日。今年は700万人に迫る見通し。今月1~7日の国慶節(建国記念日)休暇も、同時期で過去最多の約600万人が出国し行き先は韓国に次いで日本が多かった。

この記事は2016年10月13日付で、内容は当時のものです。

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