国東半島の大自然を自転車で疾走 2018ツール・ド・国東、5月に開催 住民の「おもてなし」も魅力

杵築市文化体育館を一斉にスタートする参加者たち(2017年大会)
杵築市文化体育館を一斉にスタートする参加者たち(2017年大会)
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真っ青な海を背景に坂を下る参加者(2017年大会)
真っ青な海を背景に坂を下る参加者(2017年大会)
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風を切って下る爽快なダウンヒル
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2018ツール・ド・国東 コース図
2018ツール・ド・国東 コース図
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 大分県国東半島の大自然に触れながら自転車で疾走する「2018ツール・ド・国東」(同実行委員会、西日本新聞社主催)が5月3日に開かれる。昨年は国内外から約2500人が参加し、新緑に包まれた起伏の富んだコースを駆け抜けた。今年は半島に鎮座する寺院群・六郷満山の開山から1300年。節目の年に「カラフルな祭典」が新たな歴史の一ページを飾る。受け付けは2月21日から。

 コースは昨年と同じ4コース。半島をほぼ一周する最長のAコースには毎回つわものたちが挑む。B、Cコースは半島最高峰の両子山(約720メートル)近くを通過する体力勝負の難関ルート。最短20キロのDコースは市中心部を走るファミリー向け。いずれも、昨年11月に国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された杵築藩の城下町風情が残る一帯を走る。

 毎回沿道では大勢の市民が声援を送り、エイドステーション(補給所)では郷土料理などが振る舞われ、心のこもった「お接待」が参加者を勇気づける。同実行委の原田国正事務局長は「地元住民の心に触れ、半島の自然も楽しんでほしい。ただ半島は生活の場でもある。体調管理を徹底し、事故にも注意してほしい」と呼び掛けている。(原田克美)

【実走記】九州有数のサイクルイベント 〝激坂〟で背中を押す声援 新緑、乾いた風の爽快感

 ツール・ド・国東は、2千人を超すライダーが集う九州有数の規模と人気を誇るサイクルイベントだ。過去4回この大会に参加し、昨年Bコース(95キロ)を走った記者が、「KUNISAKI」の魅力をつづる。

■地域の理解と支え

 杵築市文化体育館を一斉にスタートして約3キロ。ライダーたちは、集団でサンドイッチ型の杵築城下町に入る。谷あいの商人町を山手の武家地が挟む特徴的な地形は、当地の観光名所の一つとなっている。沿道の人々が声援を送る中、パレード走行するのは快感だ。

 「ツール・ド・国東は毎年楽しみです。杵築のゴールデンウイークはツールで始まり、お城まつりで締めくくりです」。伊藤紀子さん(67)と夫の昌彦さん(72)は、ここで「Cafe笑食(わらべ)」を営み10年になる。毎年、子や孫も一緒に店の前に出て鳴り物入りの応援を送っている。アフリカの打楽器だったりタンバリンだったり…。遠くからでも、すぐにそれと分かる。

 紀子さんは大会スタッフの経験がある。峠の難所やカーブの多い下り坂などコースの様子を知っているだけに、「無事に帰って来てほしい」と祈りながらパレードを見送るという。

 沿道の人々に愛され支えられているからこそ、大会は今年37回を迎えられる。

■山岳がハイライト

 Bコース前半は、国東半島の中央を北上する山岳エリアだ(地図参照)。両子山の脇を抜ける走水峠は標高約430メートルの大会最高地点。これを含め約30キロの間に峠が大小四つあり、ライダーの脚を削る。

 昨年は災害の影響で例年のコースが変わり、序盤に最大斜度14%、距離600メートルの〝激坂〟区間が登場した。粗いコンクリート舗装が初夏の陽光を白く照り返す。つづら折りでなく真っすぐ上る道は、先を見ると気が遠くなりそうだ。

 聞こえるのはライダーたちの荒い呼吸とギアの音。のどかなウグイスの声が場違いに聞こえる。太ももの筋肉は限界に達し、しびれるように痛い。心拍モニターは1分180拍目前を示している。自転車を降りて歩く人が続出した。今年もここを通るという。

■自分と向き合って

 17年大会は前年と打って変わって五月晴れに恵まれた。新緑と乾いた風が心地よい。エイド(補給所)のもてなしも相変わらず手厚く、物心両面で走りをサポートしてくれる。

 峠を経るに従い集団はバラバラになった。いつの間にか視界には数人しかいない。もとよりレースではないから人とは競わない。厳しい峠道で己と向き合いながら、ただ黙々とペダルを踏む。ほとんど「行」だ。

 「最後の峠がやってきました! さあ、上っておいでっ! 神の追い風も吹いてきた…」

 大会スタッフの激励の声が拡声器から響いてきた。ここも斜度は10%を超す。既に脚を使い切り、息も絶え絶えの私に反応する気力はない。よろよろとトンネルに入る。突然、ペダルが軽くなった。出口がどんどん近づいてくる。光の中に飛び出すと、昼食エイドまで12キロのダウンヒルが始まった。(堀田正彦)

ツール・ド・国東2017のダイジェスト動画

 

【募集要項】

【参加資格】

15歳以上のサイクリング愛好者(保護者や引率者同伴の場合は小学生以上)。

18歳未満は保護者の同意が必要

【参加料】
A、B=6000円▽C=中学生以上5000円、小学生4000円▽D=3000円

【募集人員】
A=1100人▽B=700人▽C=600人▽D=100人

【申し込み】
2月21日(水)午前0時~3月8日(木)。先着順で各コース定員に達し次第、締め切る。キャンセル待ちはしない

インターネット=http://spoen.net/73616
専用ファクス=(0120)378434

【問い合わせ】
エントリー事務局=(0120)711951(平日午前10時~午後5時半)
3月9日以降は大会事務局=0978(63)1300(平日午前9時半~午後5時)

【大会概要】

【発着地】

杵築市文化体育館(大分県杵築市本庄)=0978(63)5558

【日程】
受け付け=5月2日(水)午後2時~同6時半、3日(木・祝)午前6時半~同8時

開会式=3日午前8時10~40分

スタート=3日午前9時

最終ゴール=3日午後5時10分

【コース】
A=国東半島一周センチュリーラン(160キロ、制限時間8時間)
B=国東半島満喫(95キロ)
C=国東半島ふれあい(75キロ)
D=城下町散策(20キロ)
※全コースともタイム計測はしない

=2018/02/20 西日本新聞=

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