<マナー講師に聞く>訪問客がなかなか帰らない…失礼にならない「一言」とは

洋室ではお盆をテーブルの隅かサイドテーブルに載せて給仕する
洋室ではお盆をテーブルの隅かサイドテーブルに載せて給仕する
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お客さまから見て左にお菓子、右にお茶を置くのは、洋室も和室も同じ
お客さまから見て左にお菓子、右にお茶を置くのは、洋室も和室も同じ
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和室では、お盆はテーブルに載せず自分の脇に置く
和室では、お盆はテーブルに載せず自分の脇に置く
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 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。第3水曜は、さまざまな場面のマナーについて「フィニッシングスクール インフィニ」(福岡市)のマナー講師本多美智子さん(51)にお助けいただきます。

 昔から「人がたくさん訪ねてくる家は繁盛する」といわれます。お客さまに気持ちよい時間を過ごしてもらうためには、事前に準備を整え、心に余裕を持って歓迎することが大切です。

 まず玄関。家の顔ともいわれ、その家庭の第一印象を決める大切な場所です。余分な靴や不要な荷物などは片付けておきましょう。ドアの外側の汚れもチェックを忘れずに。

 雪や雨の日にはお客さまがぬれた足やコートをさっと拭けるように、玄関先にタオルを用意しておきましょう。わざわざ新品を準備すると恐縮して使いにくいものなので、普段使いの清潔な物で十分です。

 トイレや洗面所など汚れが目立ちやすいところほど気を付けて掃除をします。トイレットペーパー、タオル、スリッパなどの確認と同時に、鍵がかかるかも点検します。

 お客さまにとって意外に気になるのがにおいです。特にペットのトイレや台所などの水まわりは不快なにおいがこもりやすいので、部屋の窓を一度大きく開けてよく換気をしておきます。

    *    *

 マナー講座でよく受ける質問をまとめました。

  お茶の出し方は。

  正式にはお客さまの前で出します。待たせることがないよう、客間に急須と茶わんなどを準備しておいて、目の前で入れるのがマナーです。会話をしながらお茶を入れるので互いにリラックスできそうですね。絵柄のある茶わんは正面を相手に向けて置き、「お熱いうちにどうぞ」と勧めます。台所で入れてから出す場合には、冷めないようにふた付きの茶わんを使うとよいでしょう。

  お代わりはいつ出せばいいの?

  30分後くらいが目安です。一通り話が済んだあたりでも構いません。茶托(ちゃたく)ごと下げて別の茶わんで出すのが本来ですが、近しい間柄なら同じ茶わんでも差し支えありません。残っているお茶を捨てて新たにつぐようにします。

  お客さまが持参した手土産を出してもいい?

  相手の気持ちをくみ取ることが大事。頂き物はその場で出さないのがマナーですが、ケーキや和菓子などはお客さまが「一緒に食べたいな」と思って持参することが多いものです。そんなときは「せっかくですから頂戴しましょうか」「お持たせですが」などと断って出します。

  手土産と同じようなお菓子を用意していたら。

  お客さまは自分が持参した物より豪華なお菓子が出れば恐縮しますし、逆に質素な物を出されても、あまり気分がいいものではありません。せっかくの厚意を無駄にしないためにも、持参された物を出すとよいでしょう。

  なかなか帰らないお客さまには?

  お茶を入れ替えるタイミングなどを見計らって「そういえば、お時間は大丈夫ですか」などと、さりげなく時間の経過を知らせるようにします。それでも帰ろうとしない場合には「すみませんが、用事がありまして」などと切り出しても失礼にはなりません。あくまでも丁寧な口調で言うこと。最後まで相手の楽しい気分を壊さないように配慮をすることが肝心です。

=2018/03/21付 西日本新聞朝刊=

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