東流が50周年記念誌 博多祇園山笠 図書館などに寄贈

「東流のあゆみ」を手にする冨田勝久・記念誌実行委員長
「東流のあゆみ」を手にする冨田勝久・記念誌実行委員長
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 博多祇園山笠(福岡市)の東流(ながれ)が創立50周年記念誌「東流のあゆみ」を刊行した。「太閤町割り」に由来する旧東町流を中心に1966年に発足。東町流の時代を含む半世紀以上にわたる歴史や19ある構成町の紹介、博多どんたくの源流とされる博多松囃子(ばやし)も盛り込んだ。博多文化を学べる一冊となっている。

 東流の区域は博多区の「大博通り」の東側一帯。市の町界町名整理事業で複数の流による再編を余儀なくされた。東町流に加え呉服町流、櫛田流、福神流、岡流の一部も参加している。区域内には山笠発祥地とされる承天(じょうてん)寺、江戸時代に櫛田神社を管理していた東長寺など山笠とゆかりの深い寺が今も残る。

 記念誌には、戦災による焼け野原から復活した49年の東町流時代から、東流になって50年目の2015年までの歩みを暦年で紹介。写真をふんだんに使い、40年ぶりの飾り山笠建設(1982年)やNHK連続テレビ小説「走らんか!」への全面協力(95~96年)、プロ野球福岡ソフトバンクホークスの王貞治会長の「集団山見せ」台上がり(2009年)など節目の出来事を網羅している。

 各町のコーナーでは統一法被になる前、町ごとにあった懐かしい法被も写真で掲載、貴重な資料となっている。A4判、252ページで1100部を製作。非売品で県立図書館や市総合図書館などに寄贈した。

 記念誌実行委員会の冨田勝久委員長(64)は「あらためて文字として書き残す大切さが分かった。100年後につながる資料になれば」と話している。


=2017/02/08付 西日本新聞朝刊=

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