朝倉復興へ秋月藩主“帰郷” 大黒流の山笠人形 9月4日から展示

今年の博多祇園山笠の集団山見せで疾走する五番山笠・大黒流。舁き山笠の人形のモデルは初代秋月藩主の黒田長興=7月13日
今年の博多祇園山笠の集団山見せで疾走する五番山笠・大黒流。舁き山笠の人形のモデルは初代秋月藩主の黒田長興=7月13日
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 福岡市の夏の風物詩「博多祇園山笠」で、今年の福博の街を駆け抜けた五番山笠・大黒流(ながれ)(茂末新二総務)の舁(か)き山笠「吾在倶(われともにあり)」の人形が9月4日~12月9日、福岡県朝倉市秋月野鳥の秋月博物館で展示される。「九州豪雨の被災地に寄り添いたい」との思いが込められた人形は、秋月藩の初代藩主・黒田長興がモデル。ゆかりの地への藩祖の「お国入り」は、復興へ奮闘する被災者に向けた博多っ子からのエールだ。

 長興の人形は、理容店主としての技を生かして災害被害者の洗髪ボランティアなどに携わった茂末総務(69)の思いに応えようと、流の若手らが発案。同県太宰府市の博多人形師、西山陽一さん(38)が制作した。全高約2・8メートルで、兜(かぶと)に「律管(りっかん)」と呼ばれる古来の調子笛の飾りがそそり立つ独特の甲冑(かっちゅう)姿。表情には、5万石の小藩を巧みな藩政で発展に導いた決意がみなぎる。

 流関係者が長興の人物像などを調査研究する過程で同館との接点が生まれ、祭りの後に同館で人形を展示する案が浮上。当初は1カ月程度の予定だったが、その後に同館で催される特別展「秋月藩の尚武-武具・甲冑展」(10月18日~12月9日)でも展示を継続した方がいいとの判断から延長された。

 山笠人形のほか、博多祇園山笠の紹介パネルなども展示される予定。茂末総務は「長興公の人形を見て朝倉の人たちが少しでも元気になり、博多の山笠のことも知ってもらえれば」。同館は月曜休館。祝日、休日の場合は翌火曜休館。公開前日の9月3日に館内でオープニングセレモニーがあり、朝倉市の林裕二市長から流に感謝状が贈られる。

=2018/08/21付 西日本新聞朝刊=

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