暮らしや歴史 次世代へ 「ここで生きるネット」始動

 西日本新聞は2017年、地域活性化に取り組む九州各地や、ゆかりの人々と連携する「ここで生きるネット」を発足させた。地域再生を考えるシリーズ「ここで生きる」の新たな展開の一つ。人口減少・超少子高齢化・人口偏在が同時進行する地域社会の転機を見つめ、課題を共有しながら、次世代につなぐ九州の「明日」を展望していく。

 現場の知恵を結集

 首都圏への人口集中に、減少と少子高齢化が重なり、地域集落やコミュニティー機能が危機に直面。経済疲弊も深刻化している。政府が地方創生政策を主導する一方、子育て世代や若者による田園回帰も顕在化しているが、環境や条件が異なり、画一的な再生策は見いだせていないのが実情だ。

 ネットの始動メンバーは、各地で活性化や再生の問題と格闘している担い手や移住者を中心にした31~60歳の50人。九州の外から縁ある地に熱い視線を注ぐ人々も集っている。

 ネットでは、格闘や挑戦を通した問題意識や、前進への工夫などを共有。下達型の「ビジョン」とは異なる、未来を見据えた「現場起点の知恵」を発信し、多様な共生への座標軸探しに挑みたい。第一歩は「地方は消滅するか?」「地域の継続に何が必要か?」。

 平均年齢は45・4歳

 「ここで生きるネット」のメンバーは男性37人、女性13人。平均年齢は45.4歳となった。内訳は30歳代15人、40歳代18人、50歳代16人、60歳代1人。現在も第一線に立ち、10年後、20年後も地域を担い活性化に携われる人材ばかりだ。

 「外」からの視点も

 居住地別でみると福岡26、佐賀2、長崎3、熊本4、大分3、鹿児島2、宮崎3、東京3、山口、沖縄、愛媛、群馬が各1。九州以外の居住者も九州で生まれ育ったり、勤務経験があったりする人だ。それぞれの地域の代表として、また大所高所から九州を見渡せる人として今後も発信を続ける。

=2017/01/03付 西日本新聞朝刊(オピニオン)=

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