復興誓う厳寒の麦踏み 日田市夜明地区 住民ら250人参加 「災害に負けぬ」心一つに

稲わらを梱包したビニールへの寄せ書きには、災害からの復興に向けた力強い言葉が並んだ
稲わらを梱包したビニールへの寄せ書きには、災害からの復興に向けた力強い言葉が並んだ
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手をつないで麦踏みをする親子
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雪が舞う中でも、元気に麦踏みをする子どもたち
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 九州豪雨で被災した日田市夜明地区にある夜明交流センター近くの畑で11日、「第2回大肥郷麦踏み交流フェスタ」があった。時折雪が舞う厳しい寒さの中、同市大鶴、夜明両地区の住民ら約250人が参加、踏まれてこそよく育つ麦に、復興へ歩む被災地の姿を重ね、丁寧に作業した。

 フェスタは住民らによる夜明交流イベント実行委員会が主催し、集落営農組織「大肥郷ふるさと農業振興会」が管理する80アールの畑で行われた。秋まきの麦は、この時期に若葉を踏むことでしっかり根を張り、実りが多くなるという。

 畑で横一列に並んだ参加者たちは、10センチほどに伸びた大麦を一歩一歩、ゆっくり踏みながら前進した。倒したドラム缶を押して一気に麦を踏んでいく子どもたちもいて、雪がちらつく畑には、にぎやかな笑い声が響いた。

 踏み方を指導した同振興会役員の佐谷野利幸さん(63)は、豪雨で大鶴地区の自宅が被災した。踏み終えた畑を見渡して「みんなが心を一つに作業できたことがうれしい。『災害に負けないぞ』という気持ちが伝わり元気が出た」と喜んだ。実行委の有冨宗喜(むねき)委員長(82)は「イベントを通して、地域も被災者も元気になってほしい」と話した。

=2018/02/12付 西日本新聞朝刊=

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