丁寧に酒米の「雄町」手植え 日田市の井上酒造

酒米「雄町」を手植えする井上酒造の社員やボランティアたち
酒米「雄町」を手植えする井上酒造の社員やボランティアたち
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 昨年の九州豪雨で被災した日田市大肥の井上酒造が6月26、27日、酒蔵そばの田んぼで酒米の田植えを行った。27日は、井上百合専務たち社員やボランティアら約20人が、約7アールの田んぼに酒米「雄町」の苗を丁寧に手植えしていった。順調に育てば10月末~11月初旬に収穫。収穫した酒米から醸造した日本酒を、来年4月の蔵開きで販売するという。

 同社は、豪雨で資材置き場などに土砂が流れ込み、田んぼでも、植えたばかりの酒米「若水」の苗が一部流されるなどの被害が出た。しかし残った苗は順調に育ち、今年春の蔵開きでは「これまでで一番の出来」という日本酒「百合仕込み」をお披露目できた。

 今年は風雨に強いという「若水」ではなく、倒れやすく栽培は難しいが日本酒造りの好適米といわれる「山田錦」「雄町」を計21アールの田んぼで栽培する。

 「いつかは作りたいと思っていた品種だが、豪雨を経験し“いつか”ではなく“今やろう”という気持ちになった」と井上専務。「ちゃんと育つか心配だけどわくわくしています」と話していた。

=2018/07/04付 西日本新聞朝刊=

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