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キトサン効果で食味アップ 福岡・山川町の温州ミカン

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 福岡県屈指のミカン産地山川町へ。山道を上り、坂梨正充さん(66)のミカン山にたどり着く。木々に果実が鈴なりだ=写真。

 「まあ一つ」と正充さんから渡された温州ミカン。甘さと酸っぱさのバランスが秀逸で、オレンジ並みの濃厚な味ながら、実に後味が良い。もう一つ食べたくなり、味の強そうな小さめのやつを頂戴した。

 2ヘクタールのミカンのほか、キウイ、米、タケノコなどを生産する正充さんが、2004年から栽培時に取り入れたのがカニ殻などに含まれるキトサンだ。免疫力の強化や抗菌、防虫作用が見込めるとして健康食品にも使われる物質。使い始めると土の中の微生物が活性化し、土はふかふかに。畑に生える雑草も柔らかい種類に変わるとともに、ミカンの味もぐっと良くなった。

 さらに減農薬の成功にもつながった。かつて妻の恵美子さん(62)が発疹で1カ月以上悩まされた際、医師から「もしかしたら、農薬の蓄積が原因かも」と言われたのをきっかけに、農薬を減らす工夫に取り組んでいた。キトサンを使う中、ミカンの木が本来持つ免疫力もアップし、使う農薬の量は慣行栽培の3割以下に。

 見渡すと、ミカン山のあちらこちらにキラキラ光るクモの巣が。ナナホシテントウ、カマキリなどの昆虫も顔をのぞかせる。

 「孫たちもハッサク(ペットのダックスフント)もうちのミカンを喜んで食べる。それが何よりうれしかですね」。にこっと笑う正充さんであった。

 ▼坂梨さんのミカン サイズ(S、M、L)の指定がない場合、5キロ2000円、10キロ3200円。指定すると5キロ2300円、10キロ3700円。いずれも送料別。坂梨農園=0944(67)0675(ファクス兼用)。


=2017/11/04付 西日本新聞夕刊=

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