香り高い一番摘み 福岡・柳川の「花のり」

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 いてつくような冬の夜。船に乗り、ノリ網を張り込んだ支柱が立て込む有明海の闇の中へ。漁師が小さな作業船で手早く網を巻き取ると、黒光りするノリの芽が姿を現した=写真(上)。

 「今年の出来も上等」。網を手に目を細めるのは福岡県柳川市の養殖漁家、田中恵美子さん(56)だ。約6メートルの干満差を生かした有明海の支柱式養殖では、種付けされた網が、引き潮になると海面上にむき出しになり、日光と寒風にさらされる。これで成長が促され、うま味成分が増す夜間に収穫するのだという。

 毎年9月、恵美子さんは夫の康徳さん(57)と二千数百本の支柱を立てる。種付けは10月。秋と冬の2回に分けて養殖、3月まで収穫する。特にやわらかく香り高いのが一番摘みのノリで、これだけで作った「花のり」は、さくっと軽く、口の中でとろりと溶ける。

 こうした魅力をきちんと伝えようと、恵美子さんは昨夏、会社「MANKAI(まんかい) NO(の) HANA(はな)」を設立。初めて手掛けた贈答商品が、上品な折り箱に塩のり、味のり、焼きのりの3種を詰めた「花のり」だ=写真(下)。

 食物繊維やビタミン、葉酸などを豊富に含むのりは日本が誇る伝統食品。アンチエイジングフードとして海外からも注目されているそうだ。

 ▼花のり 1箱30枚3200円(税込み、送料別)。限定120箱で予約受け付け中。発送は2月中旬ごろ。福岡県内1カ所に3箱以上送ると送料無料。注文はファクス=0944(73)4648=で。


=2018/01/06付 西日本新聞夕刊=

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