健康と彩りを食卓に 大分・竹田の古代米

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 くじゅう連山の麓に広がる大分県竹田市福原の棚田に、赤や緑、紫色の美しい稲穂が風に揺れていたのは昨秋のこと。今月、棚田を耕す河野ちよみさん(69)を訪ねると、「まぁ食べちみらんね」と、紫黒米や緑米などの古代米を使ったちらしずしや餅=写真=をこしらえてくれた。鮮やかな色合いもさることながら、かむほどに感じる玄米の香ばしさが心地よい。

 ちよみさんが結婚を機に農業を始めたのは34年前。どうせ作るなら、みんなが食べて健康で幸せになるものをと、子育ての傍ら、田畑1ヘクタールを無農薬・無化学肥料で耕作し続けてきた。

 「穀物は地球の母乳」と言う研究熱心なちよみさんが長年取り組んでいるのが、珍しい品種の栽培。紫黒米や緑米、赤米のほか、1枚の田で古代米やうるち米など36品種を混植した「色々米」、江戸時代に当地・岡藩の財政を救ったという在来種「小判大豆(岡大豆)」などを手掛ける。

 ちよみさんは太く丈夫に育てた苗を6月に植え、夏場は草取りに汗を流す。10月中旬に収穫し、それから掛け干しすること2週間。朝晩の大きな寒暖差に加え、手間暇掛けて天日に干すことで、「米に栄養と甘みが凝縮される」という。

 アントシアニンなどの抗酸化物質やビタミン、ミネラルを豊富に含み、機能性食品としても注目される古代米。ご飯1合(180ミリリットル)に大さじ2~3杯の割合で加えて炊くだけで、食卓がパッと華やぎます。

 ▼古代米 色々米、紫黒米、赤米、緑米は各680円(360グラム)。小判大豆、黒豆は500円(300グラム)、きな粉300円(100グラム)。以上すべてセットで4000円。いずれも税込み。総額1万円以上で送料無料。やいの夢=0974(66)2803(ファクス兼用)。

=2018/02/24付 西日本新聞夕刊=

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