豊前海のうま味凝縮 福岡・行橋のかき佃煮

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 福岡市内ですし屋を営むタダオさんに付き合い、早起きして福岡県行橋市の蓑島(みのしま)カキ直売所へ。できる限り自ら産地に足を運んでネタを仕入れたい-それがタダオさんのすし職人としての姿勢なのだ。

 車で1時間。午前9時すぎに現地に着くと、カキ小屋ではもう、ビール片手にカキを焼いて食べているグループの姿が。「カキのモーニングちゃ、よかですねえ」。思わずタダオさんと顔を見合わせて笑った。

 直売所のいけすには、ブランド化された「豊前海一粒かき」をはじめ、赤貝、トリ貝、ガザミなど=写真上。この日のカキは、やや小ぶりなのが多かったが、タダオさんいわく「豊前のカキは、小さくても殻が薄くて身が詰まっとるけん、歩留まりがよかとですよ」。

 蓑島のりやパックに入ったサザエ、ヨシエビ、かき飯などが棚に並ぶ中、直売所の森林保治さん(64)のお薦めが、むきガキをしょうゆと砂糖、みりん、酒、唐辛子で煮詰めた「かき佃煮(つくだに)」(160グラム入り、税込み700円)=写真下。つるんとした身の弾力を舌で楽しんだのち、ガリっとやると、凝縮されたうま味が口中に広がる。くいっと杯を空けるポーズとともに「僕らもモーニングしたかですねえ…」。またまた2人で顔を見合わせた。

 カキの季節も残りわずか。売り切れる前に、ぜひお運びを。

 ▼蓑島カキ直売所 カキは小600円、中800円、大1000円。その場で食べるときは炭代540円などが必要(いずれも税込み)。営業は今月半ばまで。午前9時~午後5時(週末はカキがなくなり次第終了)。海が荒れたときは休業も。電話=0930(23)5935。

=2018/03/03付 西日本新聞夕刊=

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