夏果実の一番手登場 福岡・朝倉のスモモ

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 夏果実の一番手といえばスモモ。昨年7月の九州豪雨で被災した福岡県朝倉市の直売所「道の駅原鶴ファームステーションバサロ」にも、甘酸っぱい果実が並ぶ季節がやってきた。

 同市杷木志波の農家、日野真紀夫さん(58)の畑で収穫の時を待っているのが大石早生(わせ)=写真。1カ月後にはソルダム、サマークイーンといった品種の収穫が続くのだが、日野さんが「昨年、一昨年とスモモは裏年が続いた。今年は実が付き過ぎるぐらい付いちょる。どこも豊作やなかと」と言う通り、幸いにも被災を免れたこの畑では、どの木も実が鈴なりである。

 災害で自宅へ帰る道が断たれ、1カ月ほど避難所生活を送っていた日野さんには、忘れられない出来事がある。昨年8月、JAの柿部会の役員で市場へのあいさつ回りに京都へ行ったときのこと。妙齢の女性の訪問を受けたのだ。

 女性は、豪雨の前年、ジェラート用のスモモを求めて朝倉を訪れ、この畑で食べた木なりのスモモの味に感激した森兼ともみさん(34)。これを契機に日野さんの大石早生で作ったジェラートを京都市のお店で販売するようになった。その森兼さんが、お客に呼びかけて集めた浄財と寄せ書きを持参したのだった。

 スモモの美味で、いろんな人の縁が結ばれた。食べものにはそんな力がある。生食でよし、ジャムにしてよし、果実酒にしてよし。スモモを食べて被災地の復興を応援。皆さんもいかがですか。

 ▼スモモ バサロの場合、価格は生産者が決めるため一概には言えないが、日野さんの大石早生は1パック450円ぐらいから販売する予定。入荷の問い合わせはバサロ=0946(63)3888(午前8時半~午後5時半)。

=2018/06/02付 西日本新聞夕刊=

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