調味料でも魅力発揮 佐賀・唐津の「しょうがジャム」

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 最初は甘く直後に辛い、そしてちゃんと繊維を感じる。潔いほど素材の特徴を生かしたしょうがジャムに出合った=写真。ラベルを見ると、材料は地元産のショウガと砂糖、レモン果汁のみ。

 作者は佐賀県唐津市神田の工房「e-Bonbon」の瀬川里美さん(54)。ショウガは手ですりおろしてあり、シンプルな材料ゆえ、調味料として使えるのが自慢だ。「お勧めは、しょうが焼きだけど、ごまあえの隠し味や、ドレッシングにも便利なんです」

 チーズのコクとショウガの辛さも相性抜群で、お酒にもよく合う。私の一押しは、炭酸水で割ったジンジャーエール。まっとうなジャムで作ると、市販の炭酸飲料とは一味も二味も違う清涼感を楽しめる。ついつい冷たい飲み物を飲み過ぎてしまうこの季節。体を温めるショウガの効能がありがたい。

 イチゴ農家の瀬川さんがジャムを作ったのは、出荷できないイチゴの加工がきっかけ。友人に配ったら好評を博したため、2010年に工房を構え、地元にある素材を使ったいろんなジャムに挑戦し始めた。

 半年ほど前から、九州各地で開かれる食イベントにも出店。「イチゴ畑では夫婦二人きりの作業。でも、イベントはお客さんと直接話せるから楽しい」

 ところで気になる店の名前の意味。e(イー)は「良い」で、bonはフランス語で「良い」。「良い、良い、良い」なのだそうだ。 

 ▼しょうがジャム 佐賀市富士町の「旬菜舎さと山」では1瓶300円(90グラム、税込み)で販売。催事で近隣に出掛けることも多く、「見かけたら『これが旬』を読んだと声をかけてください」と瀬川さん。e-Bonbon=080(2716)7535。

=2018/08/04付 西日本新聞夕刊=

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