大地の生命力まるごと 熊本・阿蘇「TAO」のカフェランチ

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 私事で恐縮ですが、現在妊娠8カ月。出産前に自分の心と体と向き合おうと、以前から気になっていた、森に囲まれた宿「TAO(タオ)リトリート&カフェ」(熊本県阿蘇市一の宮町)を訪ねた。庭先で発電用の風車が勢いよく回る。デッキのハンモックで風に揺られていると、野鳥がヒマワリの種をついばみにきた。

 台所で包丁を握るのは、オーナーシェフの北里洋子さん(73)。「命をまるごといただく」を基本に、食育菜園で収穫したての無農薬野菜を皮ごと調理した料理を提供している。

 2泊3日の旅。この日の昼食は、古代米をニンニクとハーブ、上質のオリーブ油で炒めてうま味を引き出したリゾットに夏野菜のスープ、自家製ジャムを添えた甘酒プリンなど=写真。生命力あふれる食材と心安らぐ優しい味。堪能していると、おなかの赤ん坊からも喜びのキックが! 二つの命が生かされていることへの感謝が湧いた。

 北里さんは、25年にわたり、自然治癒力を引き出す学びの場「TAO塾」(小国町)で自然農を実践し、エコクッキング教室などを開いてきた。阿蘇の大地が持つ力を生かした宿をと、「医食農同源」をテーマに開業したのは2011年のこと。食事指導や料理教室、ハーブサウナで体の老廃物を出す体験もできる。

 今月はカフェで連日、ランチ(要予約)を提供中。「ここは生きる力を実感できる場。大自然の中で心と体をほぐしに来て」と北里さん。

 ▼TAOリトリート&カフェ 1泊2食付で税込み8500円~。予約制のランチは、おむすびセット800円、玄米巻きずしセット1000円、お任せセット1500円。カフェは8月は連日、9~11月は土・日曜、祝日のみ営業。12~3月は宿も含め休業。電話=090(1978)3386。

=2018/08/18付 西日本新聞夕刊=

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