有機栽培40年の誇り 福岡・うきは市「うきはの山茶」

写真を見る

 「うきはの山茶」。耳納(みのう)連山の中腹に位置する福岡県うきは市新川で、栽培から製茶、販売のほとんどを5人の家族で営む、有機栽培40年の茶園である。

 代表取締役の樋口勇八郎さん(48)によると、有機栽培は、農薬により体調を崩した両親の代から始まった。飲料水のすべてを地下水でまかなう全国でも珍しいうきは市。「山の上流で農業する私たちが、皆さんの口に入る大切な水を汚してはいけない」と語る樋口さんの真っすぐなまなざしに、先代の思いを引き継いだ誇りと責任を感じた。

 山間で育てられるお茶は、深い朝霧が自然のカーテンとなり、玉露に近い滋味と甘味をもつ茶葉が育まれるのだという。また、栽培だけではなく加工技術も工夫。「深蒸し」を追究することで、渋味を抑えた濃厚な味の煎茶に仕上げる方法に行き着いた。

 茶室をイメージした店内に入ると、茶園の棚田を再現したお茶のディスプレー。高級茶葉として名高い「やまかい」や「奥ひかり」の煎茶が、ブレンドではなく、単味で楽しめるほか、粉茶、ほうじ茶、和紅茶にウーロン茶までそろっているのも、お茶好きにはたまらない魅力だ。

 「茶葉にお湯を注ぎ、閉じていた茶葉が開いていくとき、ああ、茶園のときの姿に戻っているなあ、と思うんです」と樋口さん。

 仕事の合間や、気の置けない友人と過ごすとき…。甘く、優しいこのお茶で、一服しませんか=写真。

 ▼うきはの山茶 有機特上煎茶1080円(100グラム)、有機紅茶540円(50グラム)など。厳選された高級品種を使用したプレミアムシリーズは、きり箱に入れた進物としても人気。ネット販売あり。電話=0943(74)3113(午前9時半~午後6時)。

=2018/08/25付 西日本新聞夕刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]