健康食材で町を元気に 福岡・築上のキクイモ

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 キクイモをご存じだろうか。天然のインスリンともいわれる水溶性食物繊維「イヌリン」を多く含み、「血糖値上昇の抑制や便秘の改善に効果がある」として、健康番組などで取り上げられる注目の食材だ。

 約4ヘクタールで栽培されている福岡県築上町。西日本では随一の産地であるが、約20年前、旅先で食べたキクイモのみそ漬けの味に感激した同町の農家、故田中幸己さんが作り始めたのが、きっかけだった。

 「おいしいから絶やすなよ」。亡き父の思いを、娘の中安洋子さん(60)が受け継いで栽培し、地元の直売所に出荷し続けている。

 キクイモは、パウダー(粉)にしてサプリメントやパン、料理に練り込んで使われることが多いが、「まずは、そのまま食べてみて」と中安さん。手作りの煮っ転がしを口に運ぶ。ショウガのような見た目=写真=とは裏腹に、ホクホクとした食感とほのかな甘み。癖のない味が口中で溶けてゆく。サラダや豚汁、きんぴら、みそ漬け…。どの料理も箸が進んだ。

 もっと食べてもらい、食べた人と産地を元気にしようと同町は先月、希望者にキクイモそのものや、パウダー、乾燥キクイモで作った茶を提供し、食べ方や生活への取り入れ方などを調査。腸内環境の状態が分かる検査キットも配布した。

 気になるその結果は、今月22日、町文化会館コマーレで開く「築上町きくいもシンポジウム」で発表する。もちろん、町外の方の聴講も大歓迎です。

 ▼キクイモ 築上町物産館「メタセの杜(もり)」=0930(52)3828=で販売。キクイモ200円(250グラム)、パウダー1200円(80グラム)、チップス1000円(70グラム)。きくいもシンポジウムは午後1時開会。入場無料。町産業課=0930(56)0300。

=2018/12/15付 西日本新聞夕刊=

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