オオミズアオ 短い命の美しいガ

羽化して間もないメス。日が暮れると、すぐにオスが来て交尾をした
羽化して間もないメス。日が暮れると、すぐにオスが来て交尾をした
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オスの触覚は複雑なくし状で、遠くにいてもメスが発するにおい物質(フェロモン)をかぎとることができる
オスの触覚は複雑なくし状で、遠くにいてもメスが発するにおい物質(フェロモン)をかぎとることができる
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 アゲハチョウほどもある大きなガです。全身のほとんどが名前の由来となっている鮮やかな水色。このガを最初に見た人は、これがチョウではなくガだと気がつくまで、かなり時間がかかるにちがいありません。

 幼虫時代はカエデやサクラなどの葉を食べて育ちますが、成虫になると口がなくなってしまいます。そのため食事ができず、成虫になった後はわずか1週間ぐらいの命しかありません。

 その短い間に交尾をすませて、メスは卵を産んで死んでいってしまいます。寿命が短いうえに、もともとたくさん見られないので、この美しいガもまもなく絶滅危惧種として認定され、やがてその姿が永遠に消え去る日が近づいている気がしてなりません。

=2018/06/19付 西日本新聞朝刊=

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