どっちが得? アリと一緒に生活するチョウ「クロシジミ」

すんでいる場所はクヌギやコナラなどが生えている雑木林。もともと数は少なく、現在は絶滅危惧種となっている
すんでいる場所はクヌギやコナラなどが生えている雑木林。もともと数は少なく、現在は絶滅危惧種となっている
写真を見る
クロオオアリの巣の中で、アリから口うつしでえさをもらっている幼虫。もう1匹の幼虫もえさをねだって顔を寄せている
クロオオアリの巣の中で、アリから口うつしでえさをもらっている幼虫。もう1匹の幼虫もえさをねだって顔を寄せている
写真を見る

 クロシジミは変わった習性を持つチョウです。幼虫は木の枝につけられた卵から生まれ、小さいうちは木にいるアブラムシが出す蜜をえさにしますが、少し大きくなると、アブラムシの蜜を求めて来るクロオオアリに巣の中に運ばれます。アリが好きな蜜を尻から出してやる代わりに、アリからえさをもらいます。

 そうして育つと、巣の入り口近くでサナギになり、羽化すると外へ出て飛び立ちます。このように幼虫期の大部分をアリと一緒に生活するチョウは他に何種類かいますが、みんな小さいシジミチョウの仲間です。

 このチョウとアリとの共生はどっちの得なのでしょう。私は敵から身を守ってもらっているチョウの方が得をしている気がします。

=2018/08/20付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]